●アヒル塑造
プリマクラスから課題後延長して完成させたアヒルの塑像を紹介します。
Y.Oさん
伸び上がる姿勢や顔、くちばしの見え方にしっかりと完成のイメージを持って制作できています。足元がしっかりして来たことで軽やかな上体に対してバランスをとって立っている感じがよく見えてきました。
プリマクラスから課題後延長して完成させたアヒルの塑像を紹介します。
Y.Oさん
伸び上がる姿勢や顔、くちばしの見え方にしっかりと完成のイメージを持って制作できています。足元がしっかりして来たことで軽やかな上体に対してバランスをとって立っている感じがよく見えてきました。
こちらドウジョウリポンクラスです!
本日はアヒルの塑像でしたね。
ペタペタと愛くるしく歩くアヒル。その姿が想像できる塑像を目指したい物です。
K.Hさんのアヒル
アヒルから質の高い形を選べましたね!自然な立ち姿に好感が持てます。存在の可愛らしさも表現できています〜
Y.Kさんのアヒル
後ろ姿から格好良さを感じます!丁寧な仕事が作品に落ち着きをもたらしました。
特に動物などは正確に造るなら3Dプリンターで制作すれば良いのですが、どうして人があえて造るのか? その辺りも考えていきたいですよね。
プリマクラスからアヒルの塑造を紹介します。
R.Tさん
アヒルらしいゆったりした動きと、それによって生まれる塑造板上の空間が上手く響きあった作品です。密度の面でもより高いレベルを目指していきましょう。
プリマクラスでは『手と頭蓋骨を構成し彫刻を作りなさい。』という課題でした。
モチーフのイメージから発想していくのか、物として構成要素として扱っていくのか、など自分の作品の方向性をしっかり決めて進めていきたいですね。
2点紹介します。
R.Mさん
モチーフは骨ですが部分的に皮膚があることで頭蓋骨の持つ死のイメージや時間経過が生々しく感じられます。また上から降りてくる手があることでより想像が広がっていく作品になっています。
M.Sさん
オーソドックな構成ですが全体の流れ、手が加わることで起こる頭蓋骨のわずかな傾きなどそれぞれの関係がうまくはまってきましたね。
先週の個別強化週間の模刻コースでは学生各自にモチーフ、制作時間を設定し課題に取り組んでもらいました。
自分がモチーフをどう理解しているかを知ること、狙った通りに作業ができているか。
観察、作業、確認を紐づけてスムーズに制作していけるように今後も継続していきましょう。
M.Mさん
じっくり時間をかけて制作したことでしっかり狂いが修正され印象や動きがよく出ているのはもちろん、凹凸の見え方もとても自然に再現されています。 安定した作り出しと最後までモチーフを観察し続けたことが実を結んだ秀作です。
昼間部の個別強化週間の中で行われた新たな視点を確立するためのコース「一皮剥けちゃうコース」の1週間の様子を紹介します!少数精鋭で内容の濃い課題になりましたね。
●まずはカーヴィング課題からスタートしました!
みなぎる拳を彫刻しなさい。
普段の塑像とは違って、塊の中に彫刻を見出す仕事は量を見切る目が養われます。みんなデッサンを描いたり紙を貼ったり、各々工夫して進めていましたね。
完成した作品がこちらです!
作品を並べた講評の景色も良い展示になりました。素晴らしい作品が出来ましたね!
●次の課題は塑像で質感描写と作り込みを実践する課題でした。ただ形をコピーすることを目的とするのではなく、そのものが過ごしてきた時間や成り立ちを読み解く、それが彫刻における観察です。
こちらが完成した作品です。
こちらの作者はカボチャの表皮の質感を表現するために、石を使ってテクスチャーの描写を行なっていました。ここに表現と説明の大きな違いがありますね。彫刻科が目指すのはリアルではなくリアリティーです。
●そして最後の課題は風景素描でした!
どばたを飛び出して池袋の街並みから各々の描きたい景色を素描する課題です。
課題に対して受身な姿勢では良い作品にはなりませんね。それぞれ何を狙いに設定するのか、散歩しながらリサーチ、それから制作です!行ってらっしゃ〜い
みんないい場所選びましたね!
完成した作品がこちらです!
良い絵が描けましたね。なかなか濃密な1週間でした、みんなお疲れさん!
サロン・ド・プリマクラスからマスクの模刻を紹介します!遥か昔、マスク単体を二日かけて作るという課題が東京芸大の入試で出題されていたこともあります。顔面の印象、比率、粘土の質感などマスクの中には大切な要素がたくさん詰まっています。サイズこそ小さいですが侮れないモチーフですね。今回はじっくり9時間かけて制作してもらいました!
K.Oさん
課題の意図をしっかりと理解して、高い密度で上げてきました。粘土の発色がいつもより良いですね!
Y.Uさん
巨匠ロダンが作ったヴィクトル・ユゴーの彫刻のマスクです。ロダンの美しい粘土付の中にある、コリっとした頭部の量をしっかりと捉えています!
J.Iさん
こちらは国宝第一号・弥勒菩薩のマスクです。その厳かな雰囲気を粘土の質感と表情でうまく捉えられています。気合を感じました!
M.Tさん
少し角張った形になっている部分もありますが、正確性と印象の良さで目立っていました!
S.Kさん
こちらは大顔面です。その名の通り大きいですが量を捉えた上で、しっかり描写もなされているので目立っていましたね!
ドージョーリポンクラスからマスクの模刻です。
マスクサイズであるが故にシンプル。カタチの精度をとことん上げてゆくような方向性で、自分が知っている限界のようなものを更新してゆくような回になりました。
K.Hさん
最近メキメキと鋭く強い形を習得してきましたね。いい模刻です。この後も何時間も粘って延長してさらに細部のボリューム精度が上がっていました。
M.Hさん
全体感でいいレベルの弥勒になりましたね。その辺りの安定感良いと思います。目の表情等さらに細部のリアリティーを追求したいですね。
M.Sさん
内から隆起してくるカタチの本懐を早い段階で捉えている本格派な模刻です。細部の正確性はまだ伸び代がありますが、観ることのみならず感じることが結果に反映されいてとてもいいと思います。
M.Oさん
正確性もさることながら全体感や色味が真に迫っていて迫力がありました。すでに見つけられている中小単位の形が全体感の中でバチッと形態化してくるとさらによくなると思います。
H.Sさん
いい模刻です。手を抜かない誠実な姿勢がとても評価できます。目周りや頬骨などより突っ込んだ微妙な形を拾い上げて行けるとさらに良くなるとおもいます。
粘りの延長S.Mさん
精度と密度!これくらいやらないと模刻と言えない事が本人分かったと思います!
良い内容です。
サロン・ド・プリマクラスから友人像塑像を紹介します!友人像は同時進行でお互いに作り合うので、モデルさんも常に動いています。顔の人相以外にも姿勢の癖や目線など、モデルさんの特徴を様々な側面から観察できる課題ですね。ポーズや質感など積極的に挑戦していきましょう!
M.Sさん
動きと髪の毛を上手く使って軽やかな動きを演出していますね。もう少し粘土のハリを活かせるとよいでしょう!
S.Iさん
小さい彫刻の中に強い要素がたくさん詰まっています。引力の強い作品に仕上がってますね!
P.Uさん
少し大きめの物量になってますが、大味になることなく上手く粘土をコントロールできています。稜線の繋がりなど、もう少し構造の違和感が無くなればさらに魅力的になると思います!
K.Oさん
小野先生を作りました。似てるのか?(笑)ちょっと顔が歌舞いてる感じもしますが構造面の精度が高く安定しています!
R.Mさん
こちらも小野先生をモデルに作っています。こちらも顔がキマってますね〜、粘土の色味が豊富で遠くからも目立ってましたね。レベル高いです!
Y.Uさん
似てます、とにかく似てます。今にも喋り始めそう。
S.Kさん
こちらも似てますね〜。髪の毛やホクロなど、細部の表現方法に独特の世界観があります。いい彫刻です。
こちらは小野先生のデモンストレーションです。首が魅力的なモデルさんなのでかなりこだわって作ってます。顔は似なかったですね〜
リポンクラスは「緩急」をテーマに「自分の利き手」を塑像しました。
手は彫刻科では頻繁に作ったり描いたりするモチーフですね。
観察は基本中の基本で、とても大事なことですが、見ながら「ただ手を作る」というだけではなかなか彫刻になってくれません。
手の中からどんな形を選ぶか、手の持っている空間をどう活かすか、それらをどう見せるか。
色々考えたり感じたりしながら作っていきたいですね。
5点紹介します。
M.Oさん
出だしから、流れや空間をのつながりを大切にしながら進められていましたね。
粘土の表情はまだまだ探求の余地ありです!楽しんで研究してください。
Y.Kさん
大きさ、写真で伝わりますかね?
どっしりした量が魅力的でした。
作り込みのリズム、形のニュアンス、言葉に仕切れないような部分までどんどんこだわって下さい。
H.Sさん
シンプルですが、目を引く緊張感がありました。
責任をもって仕事ができていますね。
派手さが全てではないので、この路線ももちろんアリだと思います。
心棒の位置や見せ方など、とことん極めてみてください。
M.Sさん
形の柔らかさが良かったです!
指周りの形の押さえ方が、全体の柔らかさから浮いてしまったのが惜しいですが
作品として、良いやり取りができていると思います。
K.Hさん
独特の構成と柔らかさで、じっくりと観たい作品になりました。
構造的なところに狂いが残った部分はあったので、武器を活かすためにクロッキーや徹底した確認で基礎を固めていきましょう。