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2011年03月11日

●明日は大掃除

明日はアトリエの大掃除です。一年お世話になったアトリエに感謝の意を込めて、隅々まで綺麗にお掃除しましょう。荷物を置きっぱなしの人はしっかり持ち帰るように。
今日は掃除を前に作品を壊しに来た学生もいます。 そんな中ギリギリまで自主制作している人も。

R.Mさん
ジョルジョの動き、構成をしっかりと捉えてます。粘土が痩せてしまう癖が少しありましたが、粘土に厚みを持たせ形に対しての意識を強く持つように心がけてますね。メリハリのある良い塑造となりました。よい一年の締めくくりとなったのではないでしょうか。
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N.Sくん
こちらも今年度最後の締めくくり。粘土が中心へと向かい骨格的なズレも大きく解消され、堂々とした作品となりました。確実な力を手にすることが出来ました。自信を持って次へと向かって下さい。
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2011年03月08日

●塑造、友人像

今日は東京芸大二次試験塑造でした。自分の頭部とリンゴという出題でした。皆さん普段の力をしっかりと出せたでしょうか。

昨日、二次対策の為に制作していた友人像を二点紹介します。

S.Aくんの友人像です。生き生きとした表情と、基本的な骨格の把握がしっかりと噛み合っていますね。
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A.Sさんの友人像です。形の強さ、かたまりの強さを感じる塑造です。形の張りに良く反応出来ていますね。
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みなさんお疲れさまでした!!!
芸大の発表までゆっくり休んでください。
この後、金沢、愛知、広島など公立大学の試験があります。
受験する学生は最後の力を振り絞ってやりきって来てください。

2011年03月07日

●二次試験塑造対策!!

今日は東京芸大彫刻 二次試験 素描がありました。パルテノンのビーナス三体が床置きという、空間的捉え方、彫刻的捉え方、様々な素描が出そうな課題でしたね。

試験から帰ってきた学生は、早速明日の二次試験塑造の対策を行っていました。動物、模刻、首像など、各自ピンと来たものを制作していたようです。
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明日は何が出題されるか楽しみですね。自分の実技をしっかりとやり切ってきて下さい。

2011年03月06日

●友人像、自刻像、動物素描

今日は東京芸大の一次試験合格発表でした。

発表を見に行くまでの時間、各自二次試験対策をモチーフを選んでやっていました。

その中から数点紹介します。

S.Aくんの素描です。大きめな構図で画面におさめて動物の体温まで感じるような描き込みができています。瞳やヒゲの表現や耳から体にかけての空間などとても丁寧に観察して描いていますね。
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K.Tさんの友人像です。首から頭部に至るまで、組み立てや表情を巧みに組み合わせて制作していますね。押さえと遊びのリズム感が心地よいです。
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こちらは自刻像です。いつもと違った表情を自然に表現したナチュラルな作品となりました。表情の奥になにかを感じますね。
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2011年03月05日

●二次対策!

明日の一次発表を控え、今日は二次試験対策です。
それぞれシンプルに自分と向き合って落ち着いて制作しておりました。
なかなかの集中力ですね。
いくつか紹介します。

Y.Uくんのグデア。
張りのある形をきれいに繋げて、カッチリとしたグデアらしさを短時間で表現できました。さすがです。
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こちらは自刻像。
柔らかいタッチで特徴ある自分の形を拾い出しています。生命感があり気持ちよい表現ですね。
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C.Oさん(現役生)のウサギ素描。
今にも動き出しそうな自然さが魅力ですね。構造や動きもさりげなくしっかりとしていて実力が裏付けされています。集中して観察した良さがそのまま画面に現れています。
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こちらは時間外で造ったY.Uくんの友人像。
時間をかけた分、少し固さが気になりますが、カッチリとした中に表情の強さを感じます。安定感ありですね。
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明日も朝から集中して制作に励んでください。
いつでも何かしら新しい発見があるものです。ちょっとしたキッカケで大きなものをつかむこともあります。最後まで集中していきましょう!

2011年03月02日

●今日も大漁!現役生もぞくぞく!

寒い日でしたが、アトリエは今日もさらに、熱気がありました!入試まで、あと2日ですね。
直前の課題を考慮して、描く石膏を自ら選んで、それぞれがんばりました。本当におしいーって学生もたくさんいましたね。早速、今日の預かり作品を紹介します。(^0^)/

S.Eくん:現役生!やりましたね。型の良いラオコーン(どばたでは通称、スーパーラオコーンと呼ばれている!?)をしっかり描けましたね。形の凹凸が丁寧に表現できて良くなりました。この調子でいこうー。
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A.Nさん:現役生!ジョルジョの印象が良くなり細部への描き込みも、普段よりレベルアップしました。もう少し、ジョルジョらしい眉間の緊張感を大切にしたいです。あと構図がおしい感じでしたが...。みなさん気をつけましょうね。自然さが光る1枚でしたよ。
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R.Iくん:現役生!フォーンの厚みが課題でしたが...できました!^^良くなりましたね。厚みもあって、描写も丁寧な清々しいデッサンになりました。Good!
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A.Mさん:ヘルメスのうつむいた感じを丁寧に調子の流れを見て表現出来た秀作です。
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R.Mさん:現役生!パジャントの空間がきれいに表現出来た1枚ですね!全体に同じリズムになりがちな像ですが、これは柔らかさもあって胸部もよく描けました。
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K.Oくん:力強さを残しながら、繊細な描写になってきました!以前の輪郭や形を追う線の荒さが丁寧になってきました。いい感じです!
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N.Nさん:描き込みのパワーは圧巻!というぐらいよく観察し描写できています。見る側に何かを感じさせるリアリティーが出てくるところが良いですね。
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M.Kさん:現役生!昨日の作品も昨夜がんばって、なんと2枚も預かりです!昨日のうずくまるヴィーナスは、繊細な形を丁寧に追うことができました。初めてしっかり描ききりましたね。この調子で良いです。^^
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M.Kさん:現役生!もう一枚の今日のガッタメラータ。印象もよく、またハーフトーンも心地いいリズムで描き込みが良かったですね。時間的な描き込み不足も、入試に間に合ってきました。
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K.Tさん:ダイアナと小児のトルソの組モチーフ。自然光の中での状況が丁寧に美しく表現出来ました。基本の仕事がしっかりしていて素晴らしいです。
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A.Sくん:ミケランジェロの複雑な衣や表情も丁寧に観察出来ましたね。白い石膏らしさや印象も良く、目立つ1枚でしたね。^^
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K.Mさん:逆光の中でのアムールの空気感がよく出せましたね。しっかり形も追っているので、説得力があり良かったです。
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M.Sさん:アリアスの傑作が出ましたね!いままでにない描写力が発揮出来たように思います。この調子ですね。(^^)
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T.Hさん:メリハリと凹凸の表現力がよくて、魅力的なうずくまるヴィーナスですね。ここ数枚でかなり成長を感じます。
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M.Yさん:構図を大きく入れ、スケール感と円盤の組み立てを意識したデッサンになりました。
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K.Hさん:ジョルジョの印象を確実に捉え全体に押さえが利いています。ガンガン行きましょう!
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Y.Uくん:これまでにない迫力でデッサンが描けました。回り込みまでしっかり仕事をし、細部まで突っ込んだ表情が唸らせますね。
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R.Nさん;調子の厚み、説得力、スケール感、アリアスというモチーフをここまで強く引き出せたのは凄いと思います。
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R.Kくん:6時間の中でしっかり密度を上げてきました。ミミズクとマルスの質感の違いや空間表現に冴えを感じます。
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N.Nさんの模刻:時間延長で印象をあわせてきたN.Nさん。中盤の形の強さを引き出す仕事が効いています。形が強くシャープになりました。
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K.Sさんの友人像:頭部での粘土の表現の遊びと首や骨格のしっかりとした捉え方がよい噛み合いになっていますね。
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今日も寒い中、外で、奴隷の全身像に挑戦している学生も...。彫刻科全体、かなり盛り上がっていました。明日もこの調子で、入試前日もがんばりましょう!体調管理も気をつけてください。


2011年02月28日

●ヘルメスとブルータス

クラス別の課題としては本日が最後となりました。ヘルメスとブルータス模刻です。
昨日の暖かな晴天とは打って変わり今日は冷たい雨でした。両クラスともみんな熱気を内に込めながら淡々とモチーフに向かっていましたね。寡黙な雰囲気よかったです。
描き出し、つくり出しでやや不安定になった学生もいましたが、雨降って地固まる、最後はピリッと仕事が出来たと思います。

K.Hさんのデッサン
ヘルメスらしい光と影です。イメージを持ちながら描き続けるのは集中力がいります。シビアな仕事に共感を覚えました。
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M.Kさん(現役生)のデッサン
四肢の伸びやかさ、頭部の印象がよいですね。求めるならば影の部分に手前奥の空間がほしいです!!
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A.Aさんのデッサン
いっぺんに見える全体感、彫刻科らしい組み立ての意識、まるで模刻のような全体を覆う仕事。A.Aさん確実にあがってきてます!
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Y.Uくんのデッサン
動きをともなったスケール感、いいですね!頭部も空気をまとい始めました。ナチュラルですよ。
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U.Pさんのデッサン
正面という難しい位置ですが、ヘルメスが持つゆったりとした動きと量感を自然に捉えました。色が色としてだけ独立することなく、量感・形態・空間を表現するためのものして見えてきます。
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K.Mさんのデッサン
スケール感を感じるデッサンです。調子の柔らかさがそれを見せてくれていますね。制作過程でのやり取りが多角面から絡みあい、それが一枚の紙の中で結実されてきた証拠です。そのやり取りを作者自身が実感出来たというのは良かったです。
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A.Wさん(現役生)のデッサン
現役生です。やや構図は小さいものの、この位置からから見えるヘルメスの印象を上手に引き出しました。調子には厚みがあり、かつ明快で木炭ならではという魅力的なデッサンですね。この調子で行って下さい。
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こちらはブルータス模刻、最後の塑造課題でした。
最後は、かなりレベルが上がりました。
撮影になった4点は抱えている課題をも超えて、言い切りが爽快でした。
他にも、もう一歩の所で惜しい塑造がありました。
最終的には、全体感と印象を詰めて行くバランスを意識しながら、完成イメージに向かってやり切って行きましょう!!
全力で楽しんできてください!!!

K.Tさんの塑造
ハイレベルな作品です!印象が合っていますね。影の落ち方や粘土の色味まで表現が乗ってきていて素敵です。
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K.Nさんの塑造
影の落ち方がかっこ良いです。造り込みのリズムが安定してきました。作品に反映されていますね。
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T.Aくんの塑造
360度、物を意識しながら全体的に仕事ができてきました。頭部を早い段階から捉えてこれたのが良かったですね。
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R.Mくんの塑造
得意の造り込みが活きる、押さえ方が出来てきました。始めから感じた印象を最後まで大切に出来たのが良かったですね。
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こちらは、メヂチの模刻です。コンクールのリベンジ!気合いが入っています。
安定したレベルで仕上がってきました。

K.Sさんの塑造
完成度が高く、かなり似ています!頭部のはまりや、バランス、動きなど様々な要素を漏れなく意識出来ています。
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A.Sさんの塑造
クオリティーがあります!バランスを常に意識しながら造り込みを責めているので、良い切りが強いですね。
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2011年02月27日

●ヘルメスデッサン、ブルータス模刻

今日は日曜日ですが、試験が近いので通常授業です。晴れた青空のせいもあり、ゆったりリラックスして対象に向かえたのか、印象が自然な絵が多かったように思いました。

A.Sくんのデッサンです。今回も気持ちの良いカラッとした石膏の白を独特の炭で表現しています。形と白さ、ギリギリの両立を目指して戦っていますね。
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K.Tさんのデッサンです。柔らかい発色でヘルメスの柔和な印象をよくつかまえていますね。左右の形の違いや頭部の空間など自然さの中に丁寧な観察が光っています。
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S.Aくんのデッサンです。ヘルメスの形態を貪欲につかみに行っているデッサンです。スケール感と形をガッチリと表現出来て気持ちがよいです。頭部にもう一つ形のつながりが見つかると良いですね。
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T.Nくんのデッサンです。正面位置でギリギリの大きさに挑んでいますね。炭の幅もありメリハリのある表現が魅力的です。頭部の形態感に迫れるとなお良いですね。
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K.Nさんのデッサンです。空間を意識しながら形を追う事への粘りが、厚みを感じさせてくる様になりました。顔の印象も似ていて目立ちますね。
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授業としては最後のブルータス模刻でしてた。みんな完成に向け気迫の実技でしたね。熱気の中に冷静さもあり、シビアさと勢いが絡み合ったよい仕事内容だと思います。
そんな中数点ピックアップしたいと思います。

M.Sさん(現役生)の模刻
量感のやり取りがぶっとく良かったです。頭部の捉え方もしっかりしていました。そのスケール感に説得させられました。勢いアリです!!
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Y.Uくんの模刻
終始、安定感を周りにふりまいていました。描写のリズムも浮いた感じが無く、スマートです。何回も作っているブルータスですが、新たな発見を探求してください。
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K.Mさんの模刻
顔面への作り込みがとてもシャープでした。頭部の仕事を後回ししなかったのが良かったと思います。
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M.Sさんの模刻
もともとベースの仕事はしっかりしていたM.Sさん、今回はそこに豊富な形が展開出来ました。実技に良い色艶がでてきましたね!!
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T.Mくんの模刻
つくり出しから積極的に形を具体的におこそうとしていました。そこのスタートダッシュがよかったです。バランスを取りながらリズムのよい作り込みは好感が持てます。熱気感じます!
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M.Yさんの模刻
柔らかなタッチが持ち味のM.Yさん。鋭いカタチが作る影が入ったことでコントラストの利いた実技になったと思います。響き合いですね。
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A.Aさんの模刻
ベースの仕事とつくり込みの仕事が程よくミックス出来たと思います。見る側にストレスを感じさせない仕事の内容がよかったですね!
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2011年02月26日

●入直 最終コンクール

今日は入試直前の最後のコンクールでした!
そして今年は二年振りに「キットカットおじさん」が応援に来てくれました!前の前の前の教務をやっていた彼は、この時期ちゃんと受験生のためを想い駆けつけてくれるのです!ありがたいですね。
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さらに今日はミカンの差し入れも。こちらは昨年芸大に合格した学生のお母様がやはり受験生のために九州から送ってくれたのです。ありがたいです。
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みなさんの気付かぬところで多くの人に応援されているんです!心強いですね!

さて今日の課題は、石膏デッサンは「奴隷」、塑造は「メジチ」、素描は「自画像」です。全体に盛り上がりを感じる内容でレベルの高い作品が見られて良かったと思います。うまくいかなかった学生もいると思いますが、芸大1次までは後5日あるので1日1日、自分のやるべきことをやっていくといいでしょう。まだまだ伸びると思います。

それでは上位作品を紹介します。

デッサンコンクール「奴隷」
1位 a K.Tさん:奴隷の構成理解がしっかりしていて印象もよく、木炭の調子もきれいなデッサンです。正面からの堂々たる1枚になりましたね。さすが実力者です!
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2位 a A.Sさん:奴隷の雰囲気を大切にした、印象の良いものになりましたね。
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3位 a H.Sさん:現役生です!がんばりましたね。大きな形をすっきり目せられている実力者のデッサンみたいでした。いい感じです。
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4位 B○ N.Nさん:逆光の空間がとてもきれいな自然でいい1枚でした。やわらかな光と奴隷らしさで上位確実なデッサンですね。
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5位 B○ A.Mさん:こちらも光のきれいな作品で目立ちましたね。
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6位 B○ R.Mくん:形と印象が実直に表現できていて好感が持てる1枚ですね。スケール感がほんの少し大きいとさらに良かったですね。
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塑造コンクール「メジチ」
1位 a K.Nさん:大きな動きから細部まで、自然なつながりと印象の良さが抜群でしたね!教員全員が1位で自信になりますね。すばらしい!
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2位 a N.Nさん:全体感や動きもしっかり捉えていて彫刻的にも安心してみれる作品でしたね。
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3位 B○ T.Aくん:メジチの構造がしっかりしてきていますね。全体の印象見れてきましたね。目の細部がもう少し形になっていると良かったです。
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素描コンクール「自画像」
1位 a :力強さと動き、空間、密度のあるしっかりした自画像になりましたね。余白の見え方も空間になっていますね。
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2位 a :3時間という短い時間にスケール感や密度のある素描で迫力がありましたね。顔の描き込みも丁寧で良かったです。
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3位 a :骨格と細部、目鼻口がしっかり正確に描けているので安心してみられる素描でした!構図や体の動きなどが少しだけですが惜しかったですね。でもうまいです。
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4位 a :自分の帽子や服も表現の武器にできているし、存在感がある1枚でしたね。集中力がある実力者ですね。
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5位 a :見せ方がいいし、表情や服の質感も丁寧な観察でした。柔らかな表情も魅力になっていました。
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6位 B○ :正面から雰囲気を大事に素描出来ました。空間の感じる印象深い作品になりましたね。
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夜間特別課題でウサギを制作していた学生が数名いましたが、その中で二点秀作が出ましたのでご紹介します。
A.Mさん:ウサギの持つ柔らかい形と自然な動きを上手につかんでいます。まだ表現に曖昧なところもありますが、そこが生命感につながっているとも言えるのでこの作品では上手くいってると思います。動物は生命感が一番です。
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N.Sくん:正面設定を意識しながら、うさぎの可愛さが魅せれています。丁寧な観察により骨格も探れていますね。モチーフの印象を素直に感じて表現出来ることが1番大事です!
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2011年02月22日

●女性首像と組デッサン

こちらのクラスは女性首像です。
自刻像や友人像と違い、先入観がない分モデルさんの佇まいや骨格、左右の癖などから特徴を拾い出し形態の面白さを観察して再構成できると、良い作品になってきます。
今日はそういった観点で、モデルさんの特徴を拾い出した作品が数点出ましたのでご紹介します。

H.Gさんの首像
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首像制作になるといつもクオリティーが上がるH.Gさん。今回も柔らかいタッチでモデルさんらしさをつかんできました。力みのない表現で好感が持てます。

K.Nさんの首像
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こちらもモデルさんの特徴をうまく生かした塑造ですね。骨格をしっかり押さえつつ表情の柔らかさを乗せられているので全体のしなやかさに繋がっています。目の表現も強く入れつつ嫌みにならないように収めていますね。

A.Nさん(現役生)の首像
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現役生もグイグイ来ましたね。ベースもしっかりしていて安定感があります。切り口と髪の毛の表現に工夫が欲しいところですが、自然な佇まいや存在感は説明が出来ない臨場感があります。

本日こちらのクラスは組モチーフでした。全体的には終了間際まで、手に汗握る追い込みが繰り広げられていました。講評時にはエネルギッシュな実技が何枚も見られ迫力を感じました。これは大量にあずかりが出るのか?と思いましたが、よくよく見ていくと個々にまだ気を付けなくてはいけない部分が残っていたように感じました。6時間という限られた時間の中で、どうフィニッシュを向かえるか更に貪欲に求めていって下さい。

T.Bくん(現役生)のデッサン
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現役生です。背景を付けることと馬頭に焦点を当てることで他にはない空間表現と画面作りが出来ました。木炭の調子もしっとりとしていて画面の中で調子が互いに響きあっています。手前のミロのヴィーナスと奥側のフォーンがやや見えにくいのが惜しいですが、短所をリカバー出来るだけの良さがあります。

M.Yさんのデッサン
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描き出しから良いリズムで全体を捉えていけました。途中でミロのヴィーナスとフォーンがくすんでしまいましたが、そこから何とか持ち返しましたね。馬頭から作り出される木炭の調子にも幅が出てきましたが、さらにクリアなデッサンを目指して下さい。

M.Mさんのデッサン
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言い切りがいいですね。ミロのヴィーナスの側面に向かう形がもう少し欲しいですが、画面全体の完成度は高いものとなっています。手前の台座から馬頭、フォーンへの流れも綺麗に出せていますね。6時間での仕事量と考えると上出来だとおもいます。

講評後、粘りの仕事をしたK.Mさんのデッサンです。
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馬頭は当初からパチンと描けていましたが、フォーンやミロのヴィーナスが八合目といったところでした。その後、加筆すべきところをしっかり見極め、的確な仕事で仕上げられたと思います。特にフォーンは抵抗感がかなり出てきましたね。おしいところはヴィーナスの顔の印象ですが、手前の2体はかなりのレベルに達したことは言うまでもありません!!