●浜松/天空の森たそがれ
今年最後の出張となる浜松へ。とどめの日帰り往復10時間の移動は、省エネとはほど遠く、かなりハードなスケジュール。駅前で各科(油画、日本画、デザイン)代表と恒例の「うなぎ」で気合いを入れ、いざタクシーに体押し込み目的の「浜松学芸高校」へ。
現地高校では各科にそれぞれ散り受験指導。こちらの学校も類い漏れず彫刻科は女子校化したかのように男子ゼロの純粋培養。指導の先生も女性となると将に「花の園」なのだが、現実はなんのなんの「工事現場」さながらで、足の踏み場も無い程に物と熱気でムンムン。戸惑う私を察して、天気もいいので「青空指導」へと選択の余地無く切り替えてお天道様の下でのアドバイスの始まり。
昨今の受験の教育現場はどちらかと言えば、一般試験をまずは回避し推薦による受験中心で、この時期はポートフォリオや面接時の持ち込み作品の制作の追い込みと、なんとも慌ただしい。私もそれなりにノリノリに真剣に二時間程の指導を無事済ませ、沸騰するような気持ちの盛り上がりを冷ますように担当先生にご挨拶申し上げ退校。そして計画通りタクシーを避けてひとり駅に向け歩き出す。
なんと言うか、道路が広い・・・。「土地がいっぱいあるのだな」、と単純に納得して両手を大きく振って闊歩闊歩!。何か解らないが取り敢えず仕事を終えた充実感と気分はルンルンルンなのだ。う〜ん、なかなか気持ちいい。
遠くに駅前のバブルの塔?アクトシティホテル浜松が聳えたっていて、駅への道は迷い用もなく、不安も吹き飛んで、目指すは出発時に垣間みた駅前の屋上庭園「天空の森?」。
程なく着いてさらに階段登り登って黄昏れて、人っ子一人も見当たらず。
突然出現する広場の彫刻群が黒く影を作り、成長した木立もざわざわ揺れて何とも異様で異界。駅前の空には数千羽の鳥が渦を巻いて飛び交うおまけまで。そして眼下には帰宅を急ぐ人の群れ。何だかどっと疲れて、しばらく呆然。と言う訳で、どういう訳か写真も何も霞んでしまいました。
推薦での受験生さんたち、しっかり自己アピールしてくれるかな。
成功を祈ります!! そして、我が儘行動を許してくれました同行先生の方々、ありがとうございました。m(__)m