●南アルプス/北岳
どばた恒例の登山へ参加した。今年は北岳へのチャレンジ。勿論、ハイジャンプする程の最高齢参加で、かなりの足手まといなのだが、昨年の腰痛での不参加という、何とも不名誉な記憶を払拭すべく、仕事を圧縮してのハードスケジュールでの挑戦となった。
テント、食料、寝袋など60リットルのリュックはかなりの重量。それに何を思ったかビール、酒、ウイスキー、おまけにチョコやらつまみやらを溢れんばかりに詰め込み、「いったいお前は山に何をしに行くんじゃ?」と、かなり自虐的「重量」に意気軒昂!。今を思えばテンションの上げ方がかなり間違って(狂って?)いたと悔恨、その影響はいとも簡単に初日の登りで現れ、見事に重量に耐えきれない脚は痙攣というとんでもないアクシデントを起こしてしまった。とりあえずチームから離れ、「マイペース登坂」で何とか切り抜けたものの、地獄のような時間となったのは言うまでも無い。
二日目、北岳頂上を全員無事に済ませ、200m程下山しベースキャンプを張り、さらに中白根山、間ノ岳へとアタック。やはりチームのしんがりにひっつきながら、ひいいこらひいこら何とかかんとか登頂。 晴れた空、眼下の雲海。眩しい太陽。清々しい空気。達成感。心地良い疲労。全てを飲み込みながら岩の上に大の字になり大地の頂きと太陽にサンドイッチ。そしていつしか私は極楽のような睡眠の中に・・・・・。これが悪夢の始まりとも知らず・・・。
下山後、疲労快復と言わば慰労会を兼ねて温泉へ。長々と熱いお湯に浸り顔も身体もポッポッポ。上がりの酒も入って全ての血管が元気に体流し、蘇る活力が熱さとなってさらに顔に集合。焼けた肌も男の勲章とばかりに誇らしく・・・・。
いや、実に舐めきっていた・・。
当然の如く知るべきだったのだ。これが強度の紫外線による火傷であることを・・・。
つづく
北岳頂上+月+眼前には雲海に浮かぶ富士+東よりご来光