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2009年06月12日

●岐阜/加納高校(美術科)

例年、いくつかの高校へ「校外講習会」へ行く。受験に関しての説明と実技指導が主な内容なのだが、中には地域の高校が集まりコンクール形式で行われる大きな催しもあって、美大受験生ばかりではなく、一般美術部員を中心にその腕を競うもので、他校との交流もあってか緊張と熱を帯びる。
 今回は岐阜にある美術系高校である加納高校へ行って来た。ご承知のように、国公立美大を中心にした進学という、全国でもトップクラスの実力を持つ優秀校という印象が私にはある。事実、数多くの優秀な作家を輩出しているし、加納出身の受験生も我すいどーばたからはかなり高い確率で東京芸大に合格していく。特に加納高校出身の男子学生ともなると、それだけで「芸大合格1名」確保!と、予備校からすればまさに金の卵である。
 しかしながら前回もブログで触れたが、どの美術系高校も「女子校化」しており、男子学生は数名という異常現象。ならば女の時代だぁ!!と気持ちをシフトするもやはりその割には彫刻を志す女子は多くはなく、一体全体この国はファッションとデザインとマンガに支配されてしまうのかぁ〜!と幼き日の超マンガ少年の僕さえも憂えてしまうのである。
名古屋駅とは時間にして僅か数十分。その名古屋駅とは比較にならない程の活気の無い岐阜駅界隈の淋しさの印象もあってか、どうかどうか骨太の学生が、いざ!先輩の後に続いて志高く世界を目指しておくれ!!とばかりに祈ってしまう。
岐阜駅ホームから岐阜城を望みながら、群雄割拠する名だたる知将を思い浮かべ岐阜を後にしました。

*3年生の彫刻志望の学生さん。皆さん、やはりかなりハイレベルのデッサンでした。
「実直で粘りがある」、そんな印象でした。皆さん!!どうもお疲れさまでした。そして生きのいい「赤いつなぎ」の二年生の皆さん!頑張ってくださいね!
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