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2009年06月04日

●蘇る

日本の住宅事情で、家屋の再利用率はイギリスが80%以上で日本は12%程度と聞いて驚いた。勿論、欧米の石造文化との比較とは比べようもないのだが、日本という国は、作っては壊し作っては壊しを永遠と繰り返しているのだと思うと暗澹となる。
 一方で新潟で行われている大地の芸術祭など、こうした再生へのプロジェクトが中心的企画となっていることは光明である。また近年、地域活性化のための手法としてアートを取り入れる試みも多くなって、使われなくなった商店街や古い建造物などの再利用も含め、アートが人を繋ぐ媒体ともなっている。こうした様々な展開は生きたアートとしても定着もしてきた。垣根をこえたアートのありかたがいよいよ重要度を増して来たようである。

*商店街の古い旅館での学生によるインスタレーション
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