●西表島
予備校講師にとっては束の間の春休も終了してしまったが、それでも、そうした合間をぬって恒例の講師旅行。今年は陽光ざわめく石垣島と西表島への旅行に決定。20代の若き女性講師、氷室さんを除けば皆既婚とあって、言わば「旦那集」だけがこんなのんびり旅行なんかしてて大丈夫なのかと、要らぬ心配もするのだが、「これも仕事、仕事!」とかまして心はVサイン。さて現地は思った程暑くはなかったのだが、それでもマリンブルーの珊瑚の中を泳ぎはしゃぎ、マングローブやらヤシやらの南洋の植物群に感動し、日本最西端という温泉に浸かりながら歓喜乱舞の時間を過ごすしたのであった。
そんなこんなで珍道中ではあったが、一方で不思議だったのは、沈む夕日をのんびり眺めたり、遠くまで広がる海岸をただ訳もなくひたすらぶらぶら歩いたりと、それはそれで何も退屈することもなく、それだけで全員が過ごせてしまうという、なんとも奇妙な価値観の一致があって、彫刻家という人種の精神的優雅さ?になんだかそれなりに感動するのである。数センチの生き物の動勢に驚き、海藻の揺らぎにジョークを飛ばして大笑いとなんだか楽しいのだ。
今年も一年しっかり乗り切れる気がする。
皆さん、お疲れさまでした。