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2009年01月14日

●作家の朝2

すいどーばたでは多くの作家、美大生が指導にあたっている。その他、教務や事務の方の中にも熱心に作家活動をしている人達がいる。つまり学院そもものが美術のプロ集団であり多士済々である。先日、国立の画廊で開催している浅見千鶴さんの個展へ顔を出した。画廊の1階と2階全室を使用して,大作である100号サイズ作品数点を中心に15点程の作品による構成。いつもながらのダイナミックな筆致による生命観溢れる作品だ。この小さな身体でどうやって描いているのかといつも不思議なギャップを覚える。本人の説明によれば、狭い和室をアトリエに家族の苦情も顧みず一心不乱の様態だという。絵の具の臭いもさることながら、画布と格闘する形相にこそ本人の「絵で生きる」ことの様が想像できて凄まじい。話しの内容からも「逝ってしまう」程の集中力の中から、ある直感を持って目の前に立ち現れる瞬間を留め置くのだろう。絵具の積み重ねと削ぎの、その途方も無い行為からどれだけの女神が現れて来るというのだろう。一方で私としてはひょっと力の抜けたにこやかな浅見さんも大好きなのだが・・・。百鬼夜行、夜な夜な油をすするこわ〜いお姉さんには、どうかどうかならないで下さいね。もうじき春もやってきますから。
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