●健康のため、人類んため〜
すいどーばた恒例、一年に一回の健康診断。レントゲン、尿検査、問診、心電図、目、血液検査。人間ドッグまではいかないものの、自分の体の状況に関してかなりの情報を知る事となる。そして、こうした検査の精度を高めるために、前日夜からは食事もとらずに体をニュートラルにして備える。メタボへと邁進する日々の過食を戒めるには、なかなかいい機会ではある。
イスラム教のラマダーンの断食には「罪を許すという効果」そして「肉体を健康にし、病気を防ぐという効果」があると説く。こうした教えに限らず、飽食を止め健康になることに勿論異存は無い。
ただ・・、とても子供じみているのだが、どうも私は血を見ることに慣れていない。というより血を見ると自分から血が引いて行く。ましてや意味も無く自分の体内から血が引き抜かれ、流れ出して行くといった状況に耐えることにかなりの労力を要する。
頭の中で「1+1は〜・・・」「今日の昼ご飯は〜・・?×△」と唱えながら、平気のヘイで人の腕に針を刺す看護婦の、あのマニアックとも思える微笑みと眼差しに侮蔑の言葉を心の中で叫ぶのである。
「記念撮影しなくちゃ!」と義務も意味も無い行動。携帯片手に「カシャ!!」
針の「ちくり」と重なって見事成功!もう私だって立派な大人。こんな痛みなんて。人類のため、平和のため、いや、私の健康の為ならばなんのその〜・・・・・・。