●そこはかとなく
秋とはいえ、まだ暑さが残っている。今年は学生、講師で行く恒例の夏山登山も腰を痛めてキャンセル。雨男である私の不参加は、矢張り近年に無い「快晴」の中の登山で大成功!との連絡。学生達の顔を思い浮かべながら、取り敢えず安堵するものの何とも素直に喜べないこのモヤモヤ感・・。残念なことに人の喜びより自分への悔しさが勝る、ほんと、心のひろ〜い大人にはまだ成りきれていないのだ。
今年の登山は学生数の減少にありながら今までで最も多い参加数と聞き、彫刻科の同族意識の強さをあらためて見せつけたと同時に、彫刻科連中の自慢は肉体なのだということを図らずも証明する形となった。つまりは最も体育界系に近いというべきか。そして毎年、登山した学生の合格率が高い!というジンクスが今年は崩壊しないようにと祈るばかり。
ひと時の高揚した精神が夏の象徴であろうか。思い出は確実に彼らに刻まれた。
朝顔の花はまだまだ絶え絶えの大輪を咲かせている。役割を終えた石膏像は初秋の雨に濡れている。悲喜こもごもの秋がやって来る。精神の炎を燃やす季節がやって来る。頑張れ諸君!!
あの山の頂きを忘れるな〜!!快晴の空を掴み取れー!!