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2008年04月24日

●あひるの洗濯

「たまにはお寿司がたべた〜い!!」とせがむ子供にも似て、無味乾燥な石膏デッサンで萎えていく感覚を復活させるべく、動物モチーフの投入となる。いわば子供の健康を心配する母親が栄養を気遣い、子供はマンネリ化した食事に我がままを言う。まぁ、講師と学生のそんな関係とも似て。
通年、様々な動物、生き物が学生のモチーフとなる。が、都心でこうした動物を確保するのはそれほど簡単ではない。そして驚くなかれ、人間以上のレンタル料金にもびっくりする。鶏さえ4、5日も借りれば10万単位でレンタル料金が飛んでいく。犬ともなると一日いるだけで5万以上という超スーパーモデル並みの料金になる。う〜ん・・我が家の愛犬は今頃たらふく喰らってお昼ねかと思うと、思わず「働かせてみるか・・」と良からぬ計算が働くのも至極当然である。
一方で都心で飼われるいる動物はある意味悲惨だ。散歩もままならず躯体が奇形、変形化したり、およそらしからぬ肥満化したウサギなどざらである。
という訳で、いつぞやのアヒル。あの純白の羽毛は黄ばみ自らの糞尿にまみれて茶色に変色。ならばと思いついて簡易運動場ならぬプールを作って放り込む。嬉々としてガァ〜!ガァ〜!と雄叫びをあげながらガチャガチャ水を齧り羽を生らす。みるみる間に羽はまるで漂白液に漬けたかのように白に輝いていく。長方形の水場を集団で右往左往しながらのダンスである。
 うん、今日はいい事をした。
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2008年04月22日

●五月病にはまだ早い

新学期も2週間。桜の花も散り、寒暖の差もおよそ落ち着いて、それにつれて学生の妙に昂った気持ちも落ち着いて来た。このあたりになると学生によっては「フッ」と気持ちの糸が切れて長期の休暇にもう入ってしまう者もいる。
 よく学生に「休んで家で何してるの?」と聞くと、「何にもしてない。」という返答。
私の習性からすると「何もしない」事程辛いものは無いと思うのだが・・・。
 話は違うが、ある友人に久しぶりに電話して「元気?何してる?」と矢張り尋ねると、「じっとしてる。」とのこと。つまり動くとお金がかかるので「じっとして思索に耽る」ということなんだろう。良くも悪くも「う〜ん・・・」と感心するやら悲惨な作家の運命を思うやら心は複雑になる。
 「動くこと」「思索すること」「信じること」、成功の為の3っつの要諦とか。ならば、動く事で思索が始まり、持続することで自分ができると「信じられる」。まずは立ち止まらずに進んで欲しいものである。

2008年04月10日

●春の舞い

連日の春の暴風雨。この時期にしては珍しい。
散りかけた東京の桜に追い打ちをかけるような、そんな強烈な雨風。

たまたま新幹線で名古屋へ。久しぶりの車窓からの風景を楽しみながら、到着地は快晴。強張った体も心も解けてしばし「ふっくら」して。
 
その日に帰宅。そう、戻った東京はひどい暴風雨。この妙な時間差にびっくりへとへとになり、そして熟睡夢の中・・・・。

早朝の庭。満開の桃の花が見事に地上に落下。雨による押し花の様。
ジャクソンポロックのドロッピング以上の間合い。

湿気を帯びた土にピンク。

肌寒い一日は今日も続いてます。

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