●無言の幸せ/無言の恐怖
恒例の講師旅行に行って来ました。1年に1回の全員参加の旅行。毎年行き先は様々で数年前迄は核安ツアーでの海外旅行だったのですが、学校の仕事も多忙となり近頃は一泊程度で行ける温泉を中心とした旅行に変わりました。
1年間この旅行の為に積み立てを行うという地道な力の入れようで、こうでもしないとなかなか旅行なんて行かないという現実もあって、これはこれでまるで修学旅行のようで妙に待ち遠しく楽しいのです。ただ私が突出して年齢が離れていますから、なるべく足手纏いにならないなように「過激」「ダッシュ」「脱線」を自らに課してのいわば凝縮旅行なのです。
今回は私のワゴン車に全員を乗せてのドライブ。関越自動車道をぶっ飛ばして練馬から月夜野インターを降り、だらだら道中立ち寄りながら目的の秘湯、法師温泉へ。身体がふやけるくらい温泉入って、未だ残る雪原ラッシュして汗かいて、プファ?!って感じでビール飲んで、ひたすら中心の無い話しに加わって、やはり最初にグロッキーで就寝。
次の日は関越を跨いで尾瀬方面に走り、「吹割の滝」を見学。このあたりで会話はとんでもなく無軌道になりまとまりを欠いていく。さらに飛ばして予定外の榛名湖で薄氷の風景にやたらに歓喜し、されど凍えて伊香保温泉露天風呂でぬくぬくと身体を暖め終了。
「ジュージツ、ジュージツ」という言葉が運転の背後から聞こえて来てましたから、みんなそれなりに充分に満喫したようでした。ただ、やはり彼等にとって一番の問題はこの「私」だったようです・・・。実は私はかなりのスピード狂で、高速では追越し車線以外走ることがありません。一般道でのカーブでは「インを突く」が習慣化されており、同乗者が無言になっていくのが感じられるのです。それはそれで解るのですがどうにもならない・・・・。この全身の集中力!
帰りは学校まで送る予定でしたが、皆さんの薦めでかなり手前の「八王子で結
構です?!」で、全員、JRでお別れとなりました。
つかの間のささやかな旅行。明日から怒濤の緊張へと向かいます。