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2007年12月27日

●冬の甲子園

冬の講習会も最終に近づいて来た。こうした講習会を受講する地方からの学生の殆どが高校生(それに最近は高校1年や2年生も増えましたね)。親元を離れて一人、朝9時から夜の8時までハードなカリキュラムに怯む事無く最後の力を振り絞っています。カリキュラムによっては朝から夜まで立ちっ放しで塑造作品に取り組むことにもなる。将にスーパーハードな「合宿」のようでもある。
 遠く鹿児島から、そして東北からと、将に全国の美術系高校等から集まった優秀な学生ばかり。正直、美術系高校さえ無く、ましてやこうして東京の講習会に参加するなんて発想も環境も無かった自分の学生時代を思うと、こうしたアクティブな環境での体験は将に貴重で「羨ましい〜!」とも思ってしまう。とりわけ彫刻を目指すというのは美術の中でもかなりの少数派。そうした目で学生を見ていると、この中から確実に日本を背負う作家が登場するだろうとの確信に至る。不夜城の如くに熱気に包まれたアトリエ、全国から選ばれた俊英達がそのイメージと想像力と精神力を競う美術の「冬の甲子園」。
 全入時代と言われる今日の受験にあって、この空間はそうした安易な状況に流されることなく高いビジョンへの意思が感じられる。
 さてさて、クライマックスに向けて、もうひとがんばり!!ジェットの力を緩めずに、皆さん行ける処まで行ってみて下さいね。普通も平均も要りません。どこまでも自分らしく突っ走って下さいね。