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2007年11月30日

●岐阜、たからかに

先日、校外講習会へ行って来た。今回は岐阜の加納高校。何年振りかの訪問で、前回の記憶も現地を徘徊するうちに徐々に蘇った。この高校、全国にある美術系高校の中でトップクラスの実力。現在でも芸大合格者を多数出しているし、事実、すいどーばたへ来る学生も芸大を中心に国公立大に確実に合格していく。
予備校にすれば、この学校から学生が来ると「芸大合格者1名確保!!」と言える程の信頼感がある。
また、彫刻、先端など芸大で教鞭をとる加納高校卒業生もおり、連綿と続くそのレベルに驚くばかりである。一方で、のきなみ減り続ける彫刻志望者、そして女子校化(男子学生の極端な減少)した美術系学校の現状は矢張りここでも同じで、一名の男子学生を除いて他全てが女子というのも現代的な社会の様相ではある。
 午前、午後とデッサン、塑造の講評をさせて貰ったが案の定、期待そのままにハイレベルな作品が並んだ。どうしてここまでしっかりと一人一人のやる気とレベル維持ができるのかと思う程。指導する僕にとっても何やら声だかに叫んでしまう。そう君たちはこの日本の美術を背負う「義務」があるのだと!
 頑張れ、諸君!!

3年の皆さんです。明るく元気でした。
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自刻像/力作でした。
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2年の皆さんです。
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2007年11月15日

●彫刻科講師達によるグループ展「RE:2007

同じ高澤学園の創形美術学校併設のギャラリー「GALLER A PUNT」での展示。
独自企画による初めての展示なのだが、つまりはこうしたメンバーで行うだけの動機付けが今まで無かったということと、受験至上主義的な現場に言わばアーティストとしての積極的な側面を押し出すことができにくかった?、結局は「余裕」が無かった?
 しかし理由はどうあれ同じ教育現場にいる作家として、学生に対する直裁なメッセージの、そして積極的な機会作りはやはり重要なことだと思う。
 企画に対してはかなりの話し合いを行った。最終的にはこれだけ違う「表現者」の中に共通する事項と言えるものに焦点を当ててみることに。
* 影響を受けた作家なり人へのオマージュをテーマに。
(作品を作る上での動機付けや出発地点の再確認。)
* さらに、自らをもう一度振り返ってみる、自分の原点を探ってみる、といった広がりまで。
さて、こんな感じで始めてはみたのですが、現状の作品制作の延長といったことから少しは抜け出すきっかけになったでしょうか?
 あるいは自己の原点に回帰できるほどのものになったでしょうか?
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