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2007年10月30日

●皮膜

「あちら」と「こちら」を隔てるものがある。例えば「カーテン」。外界を遮断するようにカーテンを閉める。それは安心感と共に重層な厚みを持った質感として君臨する。さらに闇の中では単純な空間の仕切りとして、閉じた空間を規定する。
 朝。光と共にその重層感は徐々に後退し、柔らかな皮膜のように透過性のある空間へと変容していく。
 何気ないささやかな機能の背後に、千変万化に富んだ要素と変化が隠されている。そうした要素はそこここにあるのだと思う。狭く四角い部屋の中で唯一存在感を見せるカーテン。確かに前夜は眠れず多くの夢の中にいた。
脳みその皮膜がうっすらと落ちて、夢の記憶も消えて行く。
 カーテンを開け、晴れた空からの光を招き入れる。さぁ、今日も頑張って「あちら」に行ってみましょうか!・・と思う。
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