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2007年09月08日

●名古屋コーチンと女子高生

毎年恒例となっている浜松の美術系高校へ校外講習の指導へ行ってきた。夏は終わりとはいえ、まだまだ厳しくうだるような暑さの中、吹き出る汗を拭いながらの指導。
 赴いたのは油科、デザイン・工芸、日本画、彫刻の四科の専任講師、そして一年生のデッサン指導の講師。二日間に渡って集中しての指導と一人一人の面談はかなりの体力の消耗であるが、学生にとっても「虎の穴」に匹敵する程の厳しさでもある。私の担当した科は彫刻を中心に工芸志望の学生と一年生の基礎デッサン。特に今年度は彫刻科用モチーフとして「鶏」をお願いしていた。無理を承知でのお願いであったが、現地で対面した鶏は、なんと、凶暴さを秘めた大きな名古屋コーチン。
 個人的には多種の鶏飼育10年の私ではあったが、現地高校の先生もその負傷の痕跡を自慢げに見せてくれたことも頭をよぎり、その攻撃にはさすがにひるんでしまった。
 しかし生きたモチーフのサプライズはこうした現実の持つリアリティーにある。
感覚の裏側まで土足で入り込むこうした生き物の凄さは矢張り圧巻である。そして制作への意欲はそうしたものがエネルギーの源となることを学生の作品が証明してくれた形となった。女子校化した美術系高校、蒸し風呂のようなうだるなかで粘土と鶏と自分と格闘する女子高生・・・・。

いやいや、よくよく考えれば特殊な光景ではある。
本当におつかれさまでした。
石膏取りして作品にするとか?!どうなったかな?

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