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2007年06月12日

●生き生きと

彫刻科コースには昼間部と夜間部があります。昼間部は浪人生、夜間部は高校生を中心に社会人の方も一緒に学習にはげんでいます。
 以前は東京芸大を目指す多浪人生や学費の問題で夜間部へ通う学生など、その幅も広く、世代間を超えた学習環境はいわば夜間部の特徴とでも言えるものでした。
 近頃の特徴はやはり女子学生を中心にした花園と化した感があります。彫刻の世界もやはり女性のパワーに溢れているんですね。
 そんな中で定年退職されてから彫刻を学びたい、という方もいらっしゃいます。そうした人たちの、大学受験とは別の意味での真摯な学習意欲には感心させられます。
 こうした方の作品は時に非常にストレートです。溢れんばかりのあの存在感。目の前にある事実を超えて何かドキッとする程の造形が登場してきます。
 いわゆる「基礎」を指導するべき立場にありながら、思わず「いいじゃないですか!」とうなずいてしまうことが多々あります。
「基礎」を学ぶ。つまりはこうした存在感を伝える手法としての基礎。それならば、様々な人生経験、体験がいわゆる彫刻の基礎というものを凌駕しているのかもしれませんね。
 拍手喝采!

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