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2007年05月25日

●学習環境 ?使いこなしてこそ環境!?

すいどーばた彫刻科には、長年の伝統の中で蓄積されてきた沢山の研究素材があります。そんな環境の一部を紹介しましょう。
●参考作品(デッサン/塑造写真)
 まずは過去半世紀、50年間ここで学んだ学生達が残していったデッサン、塑造の優秀作品の数々。東京芸大を含む各美術大学で指導にあたっている先生方、あるいは日本のアートを牽引する作家達の若き時代のデッサン。その時代を反映するその表現内容もとても興味深いものがあります。
石膏、人体、静物、自画像、動物デッサン他ジャンル別に区分けされたデッサンの参考作品、そして写真プリントされた塑造作品の数々。常時閲覧可能なこうした参考作品は、時には思い悩む学生を勇気づけたり、また表現としての行き詰まりを打開するための貴重な参考書ともなり得ています。
そして何よりも同時代に果敢にチャレンジした当時の学生の息吹そのものを感じられること、それが最も大きな財産のようにも思えます。
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●参考図書
彫刻に関わる図書、その数およそ700冊。
閲覧自由。
美術そのもを知ること、興味を持つことは自分の世界観をさらに広げてくれます。歴史、思考、表現の多様性に触れ研究する積極性そのものがエネルギーであり、クリエイティブな自分を引き出す大切な要素です。
 今となっては絶版となってしまった本、美術本そのものが高価である現実を考えても貴重な財産です。そして毎年、新規購入の本も含め充実を計っています。
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● 標本/立体モチーフ/立体作品
人体や動物彫刻学習に不可欠な標本、様々なジャンルの立体モチーフ、そして過去の学生の優秀作品を石膏取りして残したものなど

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