カーニバルヴィーナス

カーニバルクラスの首なしミロヴィのデッサン課題は、残念ながら講評の時点では満足のいく内容のデッサンがありませんでした。二学期もあと2週間、全体的にレベルは底上げされていますが、裏を返せば実力が拮抗してきているということですね。そんな今のタイミングだからこそ課題をなんとなくで終わらせるのではなく、満足いくまで粘るのも大切です。

S.Kさん
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講評時は絵としての冴えはあるものの、トルソーとしての説得力が今ひとつ詰めきれてない状態でした。そこからもう一段階踏み込んで形態を言い切っていくことで、空間とマッスが響き合う良いデッサンになりましたね。
惜しい内容の実技が続き歯痒い思いをしてきた作者ですが、ここのところその実力が一気に花開いています!この調子で突っ走ってください〜

外国人首像課題!

今回はモデル首像課題の紹介です。今回は普段作る機会のない、色々な国のモデルさんに来て頂きました。確かにモデル首像として作る機会は少ないですが、石膏像はそのほとんどが外国人の骨格をしていますね。見慣れてている日本人との違いも発見しながら観察することができれば、自ずと良い作品になるでしょう!

まずはうちらぎゅ〜っとカーニバルクラス

S.Mさん
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特徴的な髪の毛や、キョロキョロと辺りを見渡していたモデルさんの癖をうまく拾えています!

R.Tさん
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髪型をうまく活用して、空間的な動きのある作品になりましたね。カッティングにもう少し工夫があると良いですね

M.Aさん
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どっしりと深く椅子に腰掛けていたモデルさんの姿勢が伝わってきます。眼差しや表情にも奥行きを感じます!

N.Sさん
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シンプルに形のハリとその色がとても魅力的です。量感があり大胆な印象の作品ですが、じっくり見ていくと土との繊細なやり取りが聞こえてきます!


S.Yさん
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少しモデルさんの印象からは離れてしまっていますが、責任感のある仕事と作品としての言い切りが強さによって並んでいた中でかなり目立っていました!

A.Sさん
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似ています!かなり量感もあり大味になってしまいそうなところを、ギリギリの形態で再構築出来ていますね。いい作品です!

続いて銀の水菜クラス

S.Uさん
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断面の歪みは惜しいものの、表情の豊かさが魅力的に見せています。

R.Sさん
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形態感に癖はありますが、形の豊富さに観察力を感じます。

E.Hさん
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モデルさんの骨格をしっかり捉えましたね。しっかりした仕事です。

T.Tさん
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姿勢、佇まいでモデルさんらしさを捉えられています。

こちらはレオン先生のデモスト!
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どんなふうに捉えているのか、どこを注意して観察しているのか、どんなことを考えて作っているのか、仕事から色々なことが見えてくると思います。
言葉ではわからなかったことが、仕事や形を見た時に「そういうことか!」と掴めることもあります。
様々な視点で見て、活かしてください!

夜間部自由制作2024のお知らせ


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日程:23日(土)14時〜17時 14時からアーティストトーク
24日(日)10時〜16時

場所:すいどーばた美術学院本館地下

各自プランを練って制作に挑んでいます。
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実力の付いてきたこの時期の自由な作品です。
是非ご高覧ください!

銀のヴィーナス

銀の水菜クラスです!

今回の課題は『首なしミロヴィ』
顔もなく堂々と入れやすいですし、2次元の画面にどうあのねじれの動きを描き起こすか、色々動かしながら進めていたい像ですね。

それでは秀作紹介していきます〜

H.Tさん
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ミロヴィらしい質感表現が並んだ中で目立っていました。
ゆったりと捉えられていますね〜

N.Iさん
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描写を進めていく中で、ボリュームが豊かに表現されてきました。
動きに対しても貪欲に攻められると更に良いですね!

Y.Yさん
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形に対する責任を感じます。トルソらしい組み立て、形態の抵抗感は彫刻科らしい仕事になっております。

カーニバルのイルミネーション

明日にロダンの命日を控えた本日、カーニバルクラスではフォーンに電飾を施したイルミネーションの素描をしました。薄暗いアトリエで幻想的に瞬くつぶらな照明達。圧倒的な肉感のフォーンは今回に限ってしっとりと静かな佇まいの様相。一枚の絵をどうこしらえるか?画面作りへの追求が必須ですね!

H.Sさん
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明快な色味が魅力的です!フォーンの厚みも過不足なし〜

A.Sさん
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夢で見た夜の祭りのような風景!儀式を思わせるような世界観。モチーフ由来のイメージ!大切です〜

K.Yさん
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普段から炭の発色に定評のあるK.Yさん!今回のモチーフはそれがバッチリハマりましたね〜いい感じ!!

E.Sさん
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逆光位置からのアプローチ。電飾の点灯への気配りがとても献身的。切り口など端々の処理に目を見張りましたね!

S.Kさん
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かっこいいですね!積乱雲のようにモクモクと立ち上がる様に思わず見上げてしまいます!

Y.Iさん
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ガッチリとモチーフを鷲掴みにできるY.Iさん!今回も電飾はデリケートに追いながらパンチ力のある画面で圧倒〜

銀の水菜 グデア

水菜クラスです

今回の課題はグデアの模刻!
秀作3点紹介します〜

N.Iさん
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スピード感を持ちながら、グデアらしい締まった塊感が追えていますね!この調子!

M.Sさん
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様々な角度からの観察が、豊富なハリの形を生み出していますね!

T.Tさん
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積極的な仕事が増えてきましたね!
キレのある粘土いいですね〜

銀のイルミネーションフォーン

銀の水菜クラスです!

今回はフォーンに小さいライトを巻きつけ、照明を落とした状況でデッサンをしました。
かなり特殊な環境でしたが、みんな結構勢いよく楽しく描けていましたね。
絵として狙いを持ちながら進められていて良かったと思います〜

2点紹介します!

K.Kさん
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出だしの1時間くらいで、もう絵の雰囲気が見えてきていました!
あの勢いからすると、もっとぎょっとするくらいの密度で見えてくる場所もあっても良かったかもしれないですね。
この感じで楽しんでいってください!

T.Mさん
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ここのところ、以前からある冷静さに加えて喰らいつくような仕事が増えてきましたね〜
冷静さと情熱のバランスがいいところに来てます!
下回りはややくすんできて見えますが、見せ場が鮮やかで良かったです!


続いて3時間素描
モチーフは鏡と椎茸でした。
鏡をどう活かすのか、椎茸の質感や絵の空気感はどうか、シンプルなモチーフながら色々と狙いが持てそうな出題でした!

M.Sさん
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押さえるべきところはきちんと押さえ、スッキリとした画面になりましたね!
実物として見えてくる椎茸と、鏡の中の椎茸の扱いにもっと差があっても良かったですね。
どんどん面白がっていきましょう〜

そしてこちらは先日の課題を延長し、納得いくところまで持っていきました!
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講評の時点でも良さが先に見えてきましたが
じっくりみていくと、やや形の物足りなさがありました。
時間をかけて突っ込んだ仕事ができてきました!

Gudea carnival

うちらぎゅ〜っとカーニバルクラスからグデアの模刻をご紹介!あなたはグデアの中にかっこいい要素をいくつ見つけられますか?グデアは見るたびに彫刻のニッチでマニアックな世界を教えてくれるモチーフです!

S.Yさん
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顔面の印象がかなりのレベルに到達してます。威厳と怪しさと宇宙感があり、メソポタミアなのにどこか未来的な印象もあるのがグデアの魅力です!

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もう1カット!オリジナルは黒御影石で作られていますが、その強さまで感じさせる言い切りの強い粘土です!

夜間部 瀕死の奴隷デッサンッ!!

寒暖差が激しい昨今ですが、アトリエは冬の訪れを感じます。
1つ1つの課題に静かな熱で向き合う姿勢は実に冬らしく、緊張感となって伝わってきました。いい雰囲気ですね。
大学共通テストも迫ってきてますね、皆さん学科のほうも対策できてますか?
入試は学科からスタートです、1点でも多く点数を取って
実技の本番に自分で自分の背中を押す御守りにしてください。最終的に自分を合格に導くのは自分しかいないのです。

夜間部の今回の課題ではミケランジェロ作の「瀕死の奴隷」をデッサンしました。
ただの奴隷ではなく、「瀕死」です!!
量、動き、構造を捉えたのちに、絶妙な柔らかさで死にゆくような印象まで捉えていきたいモチーフです。
今回は2点ご紹介します!

D.Tさん
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自分の課題に真摯に向き合うことをやめていませんね。
毎課題ごとに癖っぽさが抜けていってます、さらに柔らかさが出るとバッチリでしょう!


J.Sさん
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ここ最近格段に捉え方が良くなりました!作者の中でとびきりの発見があったのかもしれません。自分で気づけた発見は最強!!これからも貪欲に捉えにいってください!

銀の水菜 性別を変えて自刻像!

銀の水菜クラスです!

今回は
「男女の骨格の違いを意識し、性別を変えて自刻像を作りなさい。」
という少し特殊な課題でした。

頭蓋骨、骨盤などは男女で形の違いがわかりやすかったり
それぞれの骨の比率にも男女で違いがあります。
今の自分にはどのくらい美術解剖学的な知識があるのか、どんな形を知らないのかを確認できるような課題だったかなと思います。

また、作品としてもどんなふうにしたいのか、しっかりとイメージを持つことも必要ですね。
「ちゃんとしなきゃ」というだけでは、楽しめなかったり、なかなか説得力が持たせられません。
どんな課題も「こんなところが楽しめそう」「この機会にこういうことにチャレンジしてみよう」と能動的に取り組めると良いですね〜

今回はそんな、良いチャレンジができた作品がたくさん出ました。
一応自刻像なので、イニシャルは割愛します。

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この責任感!!
しっかりと形を押さえつつ、決して硬くなること無く完成度を上げられています。
どこも誤魔化さずにこれだけ作りきった上で柔らかいと、抜群に強いですね。
「恐れ入りました」という気持ちになりました...笑

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こちらは瑞々しい粘土の表現で、心地いい首像でした〜
のびのびとやりとりできています。
この感じで楽しんでいってください!

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ここのところデッサンを掴んできた作者。
塑造でも一段レベルアップしました!
一つ一つの形の強さ、佇まいの自然さが魅力的でした!

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良い方向に着々と進められましたね〜
最初は首つきに違和感があったものの、良い仕事を積み重ねて精度としても作品の完成度としても上げていけました。

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丁寧な仕事で、とても好印象です〜
首の立ち上がりもしっかりしていて、安心して見られます。
自分の武器を活かせてますね。

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今回は作品としてしっかりまとめられました!
独特な柔らかい空気感がとても目を惹きました。
首や耳つきなどまだ課題は残ります!構造の理解をどんどん深めていきましょう!

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早い段階で作品としての方向性が定まり、どんどん突っ込んでいけましたね!
普段は少し観念的になってしまうことがありますが
今回は柔らかく複雑に形を捉え、充実感のある作品になりました。

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