こんにちは、彫刻科講師の小野です!
僕は学生の頃、剣道をしていました。その時の恩師に言われた言葉が後になって受験と結びつきました。
「試合とは『ためしあい』のこと、己が試される場であり、試す場である。」
稽古の中で何度も何度も練習して、自分の技を磨いた上で、本番では型にハマることなく、場と空間に柔軟に対応した表現を試みること。その一歩が踏み出せるかを試されている、それが試合であると教わりました。
中学生の自分にはこの言葉の本質のカケラほどしか理解ができませんでしたが、今になってとても大切な教えだったな〜と、じんわり沁みてきます。
全国の彫刻を志す受験生諸君!ちゃんと素描してますか?たまたま試験に石膏像が何年も出てるからって、石膏像の描き方レッスンばっかりになってませんか?型にハマった特訓ばっかりやってませんか?そんな付け焼き刃は勝負の瀬戸際に追い込まれた時、いとも簡単に刃こぼれします。
色々な物を描いて作って味わって、たとえ初めて見る相手だとしても自分の世界に引っ張り込んで作品に昇華できなければ試験に勝つことは出来ません。試験とはそれくらい厳しい勝負の世界です。本番で何が出るか分からない、慣れない会場で良いパフォーマンスを発揮するために、楽しそうなことは何でもやってみましょう!
さぁ一緒に素描やろうぜ!、、、、あぁ暑苦しい。それが素描道場!
最初のモチーフは怪獣ソフビ!この怪獣達のベリベリビューティフォルムの中に人体を感じるんだ!

向かって左からゼットン、レッドキング、バルタン星人、ベムラー、カネゴン。円谷怪獣スーパースター銀河系軍団!

M.Nさんのバルタン星人!

いいじゃんいいじゃん、立ってんじゃん!フォッフォッフォッフォ
続いては今が旬!パンパンのかぼちゃと白菜!

M.Hさんの白菜!

中身の詰まったぎっしり感と一枚だけめくれたハラリズム、いいね〜
T.Tさんの白菜!

重量感バッチリ、そして長時間暖房の効いた部屋に晒されていた白菜のクタッと臨場感!
H.Sさんのカボチャ!

半端ねぇ存在感、、、理屈じゃねぇんだ、これでいいんだ!
最後はユゴーとゲーテのマスク!偉人の荘厳な風格を画面の中に描き起こせ!

S.Kさんのユゴー!

俯く巨匠の哀愁、これがロダンが見た景色なのか。印象バッチリ!
M.Nさんのゲーテ!


いやぁ似てる〜、、炭の冴えと発色も一級品です。これぞスーパー素描!押忍!
もちろん小野も一緒に素描!!俺にも描かせろ!

目を開いてちゃ見えないことがあるんやで、夢中な時こそ薄目になるべし!
髑髏怪獣レッドキング〜!

正面から白菜ドォーン!

さみしゲーテ。

なんでも描けてこそ素描力であり彫刻力です!みんな、素描やろうぜ!
押忍!!!!