カーヴィング

特別合同課題「カービングで握り拳の彫刻」

普段の授業では塑像(粘土)を用いたモデリングを中心に学んでいますが、今回は特別課題として「カービング」に挑戦しました。
使用する素材はカネライトフォーム。カッターを使って素材を削りながら、握り拳の形を立体的に表現します。

この課題では、削り出しという手法を通じて、凹凸をどのように「拾う」かという視点や、シルエットの観察方法の変化を意識します。塑像では形を「足して作る」感覚が求められる一方、カービングでは形を「削って生み出す」プロセスが主となり、異なるアプローチで立体を捉える力を養います。
削るたびに現れる素材の形状や、凹凸の関係性、そしてシルエットの変化を観察しながら形を追求するプロセスは、通常の塑像とはまた違う彫刻の魅力を発見する貴重な体験です。
この特別課題を通じて、学生は立体表現への新たな視点を得るとともに、観察力や表現力をさらに深めることができました。

各クラスから何点かピックアップをしました!
まずはカーニバルクラスから
S.Mさん
2024_11_25_IMG_5648.JPG丸木.jpg
たっぷりとした量。手のボリュームをしっか表現できました。

E.Sさん
2024_11_25_IMG_5652.JPG英士.jpg
構成的要素が目を惹きます。バランス崩さずにできました。

R.Tさん
2024_11_25_IMG_5655.JPGたおりん.jpg
質感を意識する。彫刻には欠かせない仕事です。

S.Yさん
2024_11_25_IMG_5656.JPG吉田.jpg
パリッとした面の見切り。いいですね。

水菜クラスからも!
S.Uさん
2024_11_25_IMG_5641.JPG上原.jpg
表面は荒れてます。ですが、それだけ形を探った痕跡だと思います。

Y.Yさん
2024_11_25_IMG_5643.JPG山川.jpg
指先の繊細なボリュームまで、丁寧な追い込みを感じます。

N.Iさん
2024_11_25_IMG_5649.JPG井口.jpg
手先の器用さが見えてくる造形です。バランスはもう少し見たいところです。


そして、こちらがアイザック先生のデモストになります!
2024_11_25_IMG_5663.jpg
2024_11_25_IMG_5665.jpg
面の見切り、稜線と形の回り込み、塊っから彫出された柔らかな形態。
2024_11_25_IMG_5664.jpg
手の裏からのショットも。面の意識を感じます。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

この記事について

このページは、彫刻科教員が2024年11月25日 11:21に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「夜間部自由制作展2024!」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。