特別合同課題「カービングで握り拳の彫刻」
普段の授業では塑像(粘土)を用いたモデリングを中心に学んでいますが、今回は特別課題として「カービング」に挑戦しました。
使用する素材はカネライトフォーム。カッターを使って素材を削りながら、握り拳の形を立体的に表現します。
この課題では、削り出しという手法を通じて、凹凸をどのように「拾う」かという視点や、シルエットの観察方法の変化を意識します。塑像では形を「足して作る」感覚が求められる一方、カービングでは形を「削って生み出す」プロセスが主となり、異なるアプローチで立体を捉える力を養います。
削るたびに現れる素材の形状や、凹凸の関係性、そしてシルエットの変化を観察しながら形を追求するプロセスは、通常の塑像とはまた違う彫刻の魅力を発見する貴重な体験です。
この特別課題を通じて、学生は立体表現への新たな視点を得るとともに、観察力や表現力をさらに深めることができました。
各クラスから何点かピックアップをしました!
まずはカーニバルクラスから
S.Mさん
たっぷりとした量。手のボリュームをしっか表現できました。
E.Sさん
構成的要素が目を惹きます。バランス崩さずにできました。
R.Tさん
質感を意識する。彫刻には欠かせない仕事です。
S.Yさん
パリッとした面の見切り。いいですね。
水菜クラスからも!
S.Uさん
表面は荒れてます。ですが、それだけ形を探った痕跡だと思います。
Y.Yさん
指先の繊細なボリュームまで、丁寧な追い込みを感じます。
N.Iさん
手先の器用さが見えてくる造形です。バランスはもう少し見たいところです。
そして、こちらがアイザック先生のデモストになります!
面の見切り、稜線と形の回り込み、塊っから彫出された柔らかな形態。
手の裏からのショットも。面の意識を感じます。