プリマクラス 特殊構成課題

こちらサロンドプリマクラスです!今日の課題はかなりツッコミんだ内容の構成課題が出題されました。提示された文章から自由にイメージし、それを塑像を用いて彫刻に起こすという課題でした。モチーフも無く全てが自由なうえにエスキースの提出があったりと、大学の授業のような課題ですね。求められていることのレベルはかなり高く、受験の範疇を超えていますが、みんな自分の表現を深めながら良い作品を制作できていました。
その中から選りすぐりの5点を紹介します!

S.Oさん
2022_12_06_IMG_0509.jpg
選んだ文章のイメージと自身の過去の体験からモチーフを決めて形に起こした作品です。質感の差もハッキリ作り分けてあるので色味にメリハリがあります。

J.Iさん
2022_12_06_IMG_0499.jpg
こちらの作品は心情的なコンセプトではなく、粘土という素材を実験的に用いて、シンプルに彫刻の質や空間を楽しめる作品です。工程に複雑さは無いですが、単純な作業を積み重ねることで素材の面白さを引き出しています。とても良い彫刻になりました!

Y.Uさん
2022_12_06_IMG_0498.jpg
あえてシンプルに、シンメトリーに、高さや接地点への配慮など派手さはありませんが、この彫刻が纏う空間にはとても緊張感がありました。用途や意味を言い切る必要はないのかもしれません。この作品は彫刻よりもむしろ遺跡やオーパーツのそれに近いかもしれません。

S.Kさん
2022_12_06_IMG_0491.jpg
意味の捉え方に幅がある文章を独特な観点で紐解き、妖怪というキーワードで表現した作品です。

細部にこだわりが光ります!
2022_12_06_IMG_0495.jpg
複雑なコンセプトで作品を難解にするのではなく、培った構成力と造形力、そしてなにより作品で魅せる!という意志で言い切った作品はやはり強いです。


S.Iさん
2022_12_06_IMG_0502.jpg
サイズ、程よいデフォルメ、えぐられたような構成、全てが絶妙なバランスで響き合い言葉で語るのが野暮に思えるほど、魅力的な引力を放っています。講評で出た“落書きのような彫刻″まさにその通り、とにかくめちゃくちゃカッコイイです!

作者と。迫力ありますねぇ、粘土が持つ妖艶なオーラが何とも言えんハマり方してます!!
2022_12_06_IMG_0507.jpg


こちらは先日の構成課題を延長して仕上げて来た作品です。
M.Sさん
2022_12_06_IMG_0512.jpg
複雑に構成されていますが隙間への配慮が利いているので、そこまで重くは見えないですね。時間をかけただけの密度を感じます!この調子!

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

この記事について

このページは、彫刻科教員が2022年12月 6日 21:12に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「2学期末コンクーーール!!」です。

次の記事は「彫刻科通信教育」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。