馬頭、フォーン、コレーor闘士の組モチーフでした。
普段の単体石膏デッサンのときよりも、はるかに広い空間を木炭紙の中に表現しなければなりません。
石膏像それぞれの精度ももちろん気にしたいところですが、三体をまとめて、その周りの空間、空気も含めて1つのモチーフとして捉えたいですね。
今回はクラス全体で、個々に狙いを持った意欲的な取り組みが見られました。
いつもとは違う状況で新鮮に観察できたことも良かったのかもしれません。
秀作を4点紹介します。
M.Hさん
明るく綺麗な色味の中で、臨場感を持って仕上げられました。
普段よりも自然な空間を表現できていて、余白が紙ではなく奥行きとして見えてくるところが良かったです。
自分の表現に少し自信がついてくると、むしろ柔軟に様々なことに挑戦できるようになりますよね。
この調子で、モチーフに身を委ねていきましょう。
M.Kさん
迫力のある鮮やかな炭が良いですね。
序盤から積極的に攻められていて、説得力のある画面になっています。
一時期抱えていた癖もすっかり抜けて、モチーフらしさを大事にしながら描写することが出来ました。
成長することに対して常に貪欲であるところが素晴らしいです。
Y.Aさん
出だしから完成のイメージをしっかりと持って、丁寧に仕事ができていました。
絵をカッコよくするために個々のモチーフの精度を上げていくことができているように思います。
冷静さと情熱のバランスが良いですね。
Y.Kさん
横構図だとどうしてもモチーフが小さく入りますが、見上げのパースを丁寧に組み立てて、最後まで密度を上げ続けられたことで迫力のあるデッサンになりました。
デッサンをさっと見ただけでは気づかないような細部を、かぶりついて描写している様子に感動しました。