ドージョー・リポンクラスより友人首像の秀作をアップします。
対象の持つ空気、人体としての基本骨格や質感を大切にしつつ、各人の意図や持ち味を生かせたのではないかと思います。
M.Sさん
柔らかいですね。やや傾げた首が効いてます。この柔らかさがあれば、やや鋭い形や形が締まるところがもっとあっても面白くなるかもしれません。まだまだトライしてゆきましょう。
H.Sさん
モデルの表情が持つ強くまっすぐな印象をそのまま作品全体の意図として表現できました。良い硬質感を宿していますね。前頭部の角、意識していきましょう。
M.Oさん
視線と姿勢、彫刻の動きのようなものが良い頃合いでマッチングしています。やや強調されて見える後頭部のボリュームも彫刻的抑揚として一役を担って見えます。肌質の追求にも丁寧に取り組んでいますね。
M.Aさん
やや作業が顔に偏ったところはありますが、丁寧かつ随所に気が配れていてスッキリと潔い作品になりました。横見もとても綺麗なアウトラインです。
M.Sさん
日頃から作家性の強い表現欲求を根底に持っている作者ですが、明快な意図をもった全体性の中に、髪の表現をはじめとした見入ることのできる魅力が随所にあふれなかなか面白い彫塑だと思います。粘土の質も粘土ではなく表現として消化できています。何より作者が楽しんで作っている感じが伝わりとても良いと思います。