今日から明日にかけての模刻課題がスタートしました!じっくり時間をかけれるこの時期に苦手意識を克服しておきたいですね。
ですがその前に、実は塑造でもクロッキーは重要です。まずはモチーフがどれくらいの量感なのか、どんな構成・動きをした彫刻なのか、それを知ることが大切です。最初からきっちり測ることが逆に遠回りになることもあります。クロッキーの中で粘土を大きく動かしながら、感覚的に捉えていきましょう。
まずは講師が30分クロッキーをやってみます。
両者とも細部や正確性ではなく、もっと感覚的な印象を探っています。ブルータスはまず何と言ってもガツっとした量感が印象的ですね。メヂチにはその家柄を象徴するような華やかさがあります。作者は両方とも巨匠ミケランジェロ。同じ作者であっても、作品が生み出している空間にはそれぞれ違った魅力がありますね。粘土クロッキーのコツをあえて言うならば、短時間でその対象の魅力を引き出す、そんな感じではないでしょうか。
短時間でのクロッキーは最初は中々難しいと感じるかもしれませんが、積み重ねていくと効果が現れます。時間を見つけて自主的に取り組んでください。周りと差をつけるにはみんなと同じことをやっていても仕方ないですからね。人知れず影での努力が合格につながります!