今日は彫刻科の講師、小野先生のデッサンレクチャーです。
学生の質問に受け答えながら解説しつつデモンストレーションをしてくれました。
常に全体感を気にしてはポイントを増やしていきます。
ゆっくり進んでいくのですが的確です。
調子も入れて量感や印象を出していきます。
ここまでじっくり30分です、やっぱり最初が大事!
画面に前後関係が出てきました。
印象が近づいてきているので、手が入っていない所も見えてきそうです。
下面や側面がしっかり作れています。これによって軸や構造が意識出来ますね。
開始から2時間です。
ぼんやりした状態から徐々にピントが合いました。
このレベルまで出来ると描き出しは一安心ですね。
少しおまけです。講師小野がどばたの学生時代に衝撃を受け、デッサンに対する意識が変わるきっかけになったデッサンを紹介します。
舟越保武が描いたダミアン神父という彫刻のデッサンです。等身で描かれていますが、紙にのっている木炭はそんなにたっぷりというわけではありません、なのにこの圧倒的スケール感、厚み、空間!タッチなんてなくてもきれいに調子をとらえればしっかり形になります。がっつりアウトラインが見えますが全く平面的ではなく、実際に触れそうです。木炭をのせていない肩や足にもしっかり量を感じます。とにかくめっちゃ参考になると思います!!