本日はクラス合同で動物の粘土クロッキーをしました。
『察して捉えるスピードを上げたい』そんな観点で、クロッキーは行います。みんな対象をじっくり観察をすればまずまずの実技を製作出来ますが、それだけでは足りません。短時間にスコンっとモチーフの印象を捉える力が必要なのです。量に的を絞ったクロッキーや動きに特化したクロッキーなどなど、時間を制約し、モチーフから大切な要素を抽出すべく、ターゲットを絞って行いました。
粘土の良い所は可塑性ですね。付けたり取ったり自由自在。でも実はそれが足をひっぱってしまうこともあります。自由すぎると、かえって的確な判断を下す前に手が無意識に動く事もしばしば。
想像してください。粘土を付けては良いが、取ってはいけない状況だったら。かなり慎重に形を覚えるように観察をして製作をしますよね。不自由な環境は、結果やり取りの集中力を上げます。
今回は何本もクロッキーをして、段階ごとに、ヘラを使わなかったり、饅頭よりも小さな単位で粘土を付けないといった時間の縛り以外に複数の制約を設けました。手数と描写でモチーフの印象を捉えるだけでは対象に迫れる限界は早く訪れます。
そんな中効果が出てきた実技を紹介します。
今日だけでは、理解はおろか、クロッキー力が身に付くまでもいかない学生が当然います。その為このトレーニングは授業外でも自主的に積んでいってもらいたいです。例えば一時間友人像作り合いなど。陰の努力は実力と自信に繋がりますよ!!
さあ意識の改革ははじまったかな?