2012年9月アーカイブ

2学期コンクール第1弾!

今日は2学期入ってから1回目のコンクール講評でした。
課題はデッサンが円盤投げトルソ、素描・塑造がアヒルでした。
上位作品を数点紹介します。

一位のR.I君デッサン
光の印象に柔らかく対応出来ていますね。両肩と頭部の位置関係、腰まわりの仕事の甘さはまだ目立ちます、隙なく描いていきましょう!
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二位のS.Y君デッサン
柔らかい描写で印象が良いですね。このデッサンに関しても腰回りの構造、特に手前側の足の仕事がまだ甘いです。立脚をもっと大切に描きましょう。
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一位のS.I君素描
雑な部分はありますが、頭部の臨場感が凄い良いです。
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一位のK.Mさん塑造
構造、動き、形の組み立てが綺麗な空間に繋がった塑造です。足回りの造り込みがやや過剰なのでバランスをみて抑えめにすることも大切です。
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二位のR.M君塑造
アヒルの形を丁寧に造っています。胸の張りなどがかっこいいです。
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S.I君塑造
重心が足に乗っている感じがして生命感があります。
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彫刻科タイムズ2012年9月号をアップしました

彫刻をはじめたばかり! これから彫刻をはじめたい! そんなみなさんに向けて すいどーばた彫刻科タイムズ編集部が毎月お送りする彫刻科タイムズ!

校内掲示も注目の的、毎月楽しみにしている方も多いと思います。今回は9月の優秀作品、夏季講習の優秀作品、八ヶ岳登山、昼間部美術館見学の模様など今回も内容満載でお送りします。

homeと日常ブログのページの右上 緑のバナーからご覧になれます。(パソコンからご覧になれます)

フレッシュバナナの骨

フレッシュバナナクラスでも、動物の骨の塑造課題を行いました。
この課題は、皆さん集中して制作できました。ただし集中しすぎる分、ついプロポーションがズレてきがちですのでその辺りは充分に注意しましょう。
秀作をご紹介します。

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デッサンに続いてKMさんのライオンの骨です。
全体感を損なうことなく、しっかりと描写が出来ています。
安心して観られる内容でした。

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こちらは、UTさんのゴリラと山羊のプチ構成。
山羊の下顎の噛み合わせがズレたまま制作をしているのでプロポーションが怪しく観えますが、カッチリと造り込めているので空間に緊張感があります。

今日はプルプルチェリークラスが奴隷のデッサンと素描でした。

奴隷のデッサンは動きを掴んだ上での完成のイメージを強く持って欲しいなと感じました。
出だしから順調に進んでいたので、どこまでいけるか、完成が近づいてきた時の客観性などが課題になってくるかと思いました。

S.Iくんのデッサンです。
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プロポーション、光線など総合的にバランスをとりながら密度を上げてきました。右上からの鮮やかな光線が印象的です。動きの柔らかさをクロッキー的な仕事で入れてこれると良いですね。

M.Kさんのデッサンです。
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講評後少し加筆して良くなりました。ゆったりと全体をつかみ空間をうまく取り込めています。柔らかい良いデッサンになりました。


こちらは麻袋の素描、T.Sくんの素描です。
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荒さは残っていますが、モチーフをどのように掴み、表現するかがシンプルに見えてくる良い作品でした。作者のこう見せるんだというイメージが強く持てている作品だと思います。

あすからコンクールです。客観性を忘れずに、しっかり盛り上って今の全力を作品にぶつけてください!

夜間部友人像彫刻9/21

夜間部では友人像の彫刻が課題でした。普段から話をしたり、知り合っているからこそ、その人の雰囲気を捉え、形にしていく事が出来てきました。もっと細部まで「形」にこだわって、密度を上げていきましょう!
優秀作品を紹介します。
T.Kくん(高校3年生):動きのある構成も考えた作品になりました。骨格や細部も終わり間際に、かなり良くなりました。この調子!(^^)/
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K.Kさん(高校3年生):生き生きした存在感がある作品になりました。本物らしさ!ドキドキ感のある良い塑造です。形のメリハリを意識していこう!
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デッサン奴隷、素描麻袋

今日のフレッシュバナナクラスは麻袋とロープの素描と、奴隷の木炭デッサンでした。
どちらも預かりが一点ずつ。
そしてどちらもK.Mさんの作品です。

デッサン
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苦手意識を持っていた逆光側をきっちりと克服してきましたね。腰回りの形態感の強さや作品としての魅力をより引き出していって欲しいです。

素描
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個々のモチーフへの描き込みや質感の描写がとても良いです。紙のサイズが小さいためモチーフのスケール感が伝わってこないのが本当に勿体ない!!


クラス全体としては素描デッサンともにもう少し描き込んで欲しい印象でした。来週の塑造も時間配分をそれぞれ考えて制作にのぞんでくださいね(・ω・)g

自主課題素描

素描は身近なモチーフを使って家でも描けるので、自主トレに最適ですね。

K.Sくんが二点、粘って仕上げた作品を紹介します。
こちらは夏季講習会のゼミで描いた作品をその後も問題点を解消しながら仕上げた作品です。
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視点の面白さや空間、光など絵になる要素をしっかり掴んでいるので画面に自然に入っていけます。脇と体のボリュームの関係や、顎の強さもつかんでいけると良いですね。

こちらはコンクールの3時間課題をプラスで7時間程(!)描きたした作品です。
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壁と腕の空間や、壁の抵抗感など地味な所をしっかりと形にしていて良いですね。小指まわりの骨格などもしっかりおさえていけるとより隙がない作品になりそうです。


作品を完成させるヴィジョンを持つことはとても大事なことです。みなさんも一度じっくり時間をかけて作品を仕上げてみて下さいね!

動物の骨の塑造

今日のプルプルチェリークラスは動物の骨の塑造でした。

塑造板の平面から立体物が立ち上がる緊張感、正中線の軸と各パーツの関係、それら基本をおさえた上での形と形がぶつかり合う強さなどなど、彫刻的な要素が満載の楽しい課題でした。

皆さん楽しそうに制作していました。そんな中で3点紹介します。

K.Wくんの作品です。イルカですね。
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最近調子がいいですね。造っている最中はやや形が弱いかなと感じていましたが、講評時に並べてみると、顎先の形が作品全体の中で自然に見え、世界感がしっかり表現されていました。感覚的な粘土の扱いがとても良くなってきています。

R.Mくんの作品です。熊です。
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形の張りにうまく反応し、粘土の押さえ方をコントロールして骨らしい強さを表現しています。正中線もしっかり観察されて安定感がありました。ゴツゴツした凹凸感や、へこみの形の観察に力が注げるとより広がりある表現になると思います。

Y.Wくんの作品です。ライオンです。
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最近、塑造で何かをつかみだしているY.Wくん。伸びてきていますね。大きな形態に安定感があり、いろいろな方向に手を動かしながら形を掘り起こしていけました。張りを活かす為に平面や、微妙なへこみを使って形にリズムを産んでいけると、より豊かになりそうです。

今日の裸婦デッサン

今日はチェリークラスバナナクラス合同の課題でした。


3点紹介していきます。

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A.Tさんのデッサンです。
画面の暗さはありますが、内容は密度があり良いですね。足と床の設置面がよく描けています。
色のぶつかりが弱いときに形も弱くなりがちなので、描き方を見つけていって欲しいです。

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S.I君
頭部の周りのピントの合い方が気持ちいいですね。足の間の空間や、重心などの仕事ももっと頑張りましょう。

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K.Kさん
光のあたり方が綺麗で、人体の持っている曲線などが拾えてきて臨場感が出てきました。


こちらは以前描いた自画像の続きです。

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絵としての見栄えや形の強さもしっかり出ています。何より本人に似てるのが良いですね。


まだまだ厳しい残暑ですが、体調に気をつけて頑張りましょう!

昨日は、昼間部で日帰りバスツアー、箱根彫刻の森美術館へ行って参りました。
「大巻伸嗣 存在の証明」展ととももに多数の彫刻作品を見ることができ、満足なツアーになりました。
大巻伸嗣氏は11月の公開コンクールで特別講演会をしていただくことになっており、このチャンスに氏の作品に触れることができて良かったです。

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彫刻の森でブールデルと一緒にパシャ!

↓↓↓↓↓↓続きは↓↓↓↓↓↓

明日の美術館見学!

明日は彫刻科昼間部で美術館見学に行きます!
どうやら台風の影響で雨が降りそうです。。。
天気予報では弱雨で、特に強風や大雨の注意報も出ていませんが、一応、タオル、傘あるいはカッパ?着替え?など持って来ましょう。
幸い移動はほとんどバスなのでちょっと荷物が多くても大丈夫!
オヤツも忘れずに!

明日は朝8時だョ!全員集合!だから、今日は早く休みましょう!
では。明日!

八ヶ岳登山2012

毎年恒例となる彫刻登山。
その歴史は長く、私の知る限り25年以上にもなる。
今年も12名の有志精鋭のメンバーが集まり9/1〜4の日程で八ヶ岳へ。
それぞれの想いを胸に山頂を目指す。
幸運にも天候にも恵まれ、最高の登山となりました。
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朝日を背に浴びて。

↓↓↓↓↓↓続きは↓↓↓↓↓

今日の塑造

今日のフレッシュバナナクラスは鳩の塑造でした。

二点紹介します。

R.Iくんの作品
デッサンに引き続いての紹介です。普段は形態感をカッチリと押さえ過ぎてしまい硬い印象になりがちでしたが、今回は柔らかい粘土付けで鳩の印象をとらえることができましたね。
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M.Oさんの作品
シルエットなど、鳩らしさを自然に捉えられています。春から粘土を始めたM.Oさんですが、確実に力をつけてきているのが解る作品にしあがりましたね。粘土付けのバリエーションなどこれからもっと増やしていきたいところです。
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プルチェリ講評

本日はグリッドを敷いた床にミロのヴィーナスを寝かしたモチーフでした。

普段見慣れない位置から見るヴィーナスなので面白かったと思います。
デッサンも熱気が感じられました。
ヴィーナスの形はもちろん、床の面をきちんと出せているか、ヴィーナスと床の接点、奥行きなど勉強できることがたくさんありました。
今回学んだ事を他のデッサンにも活かして欲しいと思います。

〜今日の優秀作品〜

K.W君
ヴィーナスの形態感がしっかりしていて、迫力もあっていい感じです。
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S.I君
頭部にピントがあってそこからの距離が明瞭にでています。床もきっちり面がでています。
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これからもどしどし行きましょう!

13日の優秀作品

13日のプルプルチェリークラスは、鳩の素描、塑造でした。ニワトリ、アヒルと違い、飛ぶための洗練されたフォルムを持つ動物なので、シビアな視点が求められます。

素描を一点紹介します。
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M.Kさんの素描です。すっきりした調子の中で鳩のバランス、末端の表情など描きこんできました。最近手の動きが自然になってきていますね。一番、鳩らしさを捉えていた作品です。


さて、フレッシュバナナクラスでは、ミロのヴィーナスの床置きにグリッドを引いたモチーフでした。パースの理解や、石膏像の動きの理解が必要な課題です。

三点紹介します。
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U.Tさんのデッサンです。石膏像の量感や、床の上に置かれている抵抗感を良く表現できています。これから徐々に仕事を早めていき、確認作業にも時間を使いたいですね。グリッドのパースがきつくなりすぎないよう注意しましょう。


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R.Iくんのデッサンです。床の平面の設定やグリッドの描写など、確かな力を感じます。対称に、カッチリとした作品作りであるが故に柔らかさに関しては少し物足りなさも感じます。ミロのヴィーナスの頭部付近にもしっかり描写を入れていきましょうね。


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S.Yくんのデッサンです。講評時には輪郭線が全体的に単調で形態感が弱かったのですが、その後さらに描き進めメリハリがうまれてきました。頭部付近のシャープな描写が良いですね。
何処にどんな描写が入れば画面が引き締まるかを、感覚的に見つけられるようになって下さい。

今日はプルプルチェリークラスとフレッシュバナナクラスの課題を入れ替えての授業です。
それぞれのクラスに負けないよう頑張りましょう!

フレッシュバナナ人物首像

フレッシュバナナクラスでも、人物首像の課題を行いました。
全体としては、2日間という短い制作時間でマスクの印象を捉える力はついてきましたが、表面描写に走り過ぎているきらいも少しあります。逆に描写不足だけれども、実直に粘土を中心に向かってつけてきている作品には、物足りなさを感じつつも今後の展開に期待が持てます。
作業がどんどん早くなってきていますが、モデル頭部の形態感や首付きなど、最大限のベースとなる量に、もっとじっくり向き合うべきではないかと思いますが。

UTさんの首像。
肉質の柔らかい感じはとても良くなっています。
首の形態にもっと興味を持って欲しいところです。
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TYくん。
マスク部のインパクトはかなり強いものがあります。
当然彫刻ですから対角の関係に厳しくなりましょう。
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KMさん。
構造面での正確さはあります。
頭部に向かってもっとカタチが閉じていくと力強い作品になっていきます。
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ヘルメスのデッサン

今日のプルプルチェリークラスはヘルメスのデッサンと風船と石の素描でした。

自然なやり取りの印象の良いデッサンが増えてきたのは良かったです。一方で構図のこだわりや動きのしっかりとした把握にはまだ課題が残ると思います。

A.Sさんのデッサンです。
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柔らかく印象をとらえた一枚です。顔面のやさしい表情や筋肉の流れなどヘルメスらしい特徴を丁寧に拾い上げたデッサンですね。ゴリゴリ描くというより、やりとりしながら感じとる、そんな仕事のデッサンです。

風船と石の素描は、もう一つ!良くなりそうな画面はありましたが、決定力不足という感じです。明日の鳩の素描に期待!

モデル首像 

今日、プルプルチェリークラスはモデル首像でした。

頭部の形や首の出方など顔面以外も丁寧に観察したい課題です。全体的に盛り上がりを感じました。

今日は三点紹介します。

R.Mくんの作品です。
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顔面の形と表情のメリハリにパンチがあります。形の強さに反応できてきて、作品が堂々としてきました。

Y.Wくんの作品です。
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頭部の観察から全体感をつかまえ、全体感をキープしながら表情まで造り込んできました。仕事が一皮剥けた気がします。

M.Kさんの作品です。
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大きな面の方向性、頭部を含めた量のバランスなど安定した仕事ぶりでした。マチエールの表現にも良い個性が出てきています。

完成のイメージをしっかり持って大きな量から掴んでいきたいですね。

二学期がはじまりました

今日から二学期がはじまりました。今日は友人像の素描でした。

紹介します。
K.Kさんの素描です。
柔らかいやりとりの中から形を探り出しているのを感じます。表情にも繊細な仕事が入り、良い生命感を出していると思います。
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A.Tさんの素描です。
人物画においてのA.Tさん独特の絵づくりが活きていますね。頭部に注いだ情熱が、首から下にも入ってくるとより良くなるかと思います。
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T.Yくんの素描です。
堂々たる構図、面白い絵になっています。見上げによるパースの変化や面の方向性などを的確に決めていきたい所です。
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