講習会の目玉課題、「女性首像」芸大Bコースの秀作3点をご紹介します。五時間半という短い時間で如何にモデルと対話(観察)をして特徴を引き出しながら正確な構造を表現するという課題です。
なんと言っても作品性にも繋がっていくので皆さん、いつもより集中できていました。
H.Gさん
五時間半という時間でやるべき仕事がちゃんとできています。頭部のカタチがしっかりと描写できていて緊張感があります。
M.Kさん
髪のボリュームを上手く影に結びつけていてメリハリの利いた空間を演出しています。
K.Nさん
かなり大きめに量をおいていますが、大味になる事なく柔らかい土付けでまとめられました。
こちら芸大Aコースです。
今日はフォーンと馬頭の組石膏を描きました。
垂直性の高い馬頭に対してななめの印象が強いフォーン、馬頭に引っ張られたり、構図の影響のためフォーンの動きが弱くなる学生が多かったですね。組石膏は主従関係がハッキリしていればドンドン盛り上がれます!!その為にもプロポーションをシビアに決める午前中の仕事がカギとなります。
K.Sさんのデッサン
自分のイメージ通りの明快なデッサンは見ていてスカッとしますね。しかし時には予定調和ではなく途中の段階で構図の変更などをしなくてはならない時があります。今回K.Sさんがその状態でした。紙を変えた方が早いのでは?と思う時もありますが、本番では紙は一枚しか配られません。よく踏ん張り、それを加味しなくても内容の良い一枚だと思います。
そして現役生のH.Yさんのデッサン
ビシッとしたデッサンではありません。ですが良さがそれを上回ることがあります。逆光の位置では自分の画面も逆光になり炭の調子の確認が不足してしまいます。その状況の中での自然な炭の響きは目をひきました。良い一枚ですね。
そしてもう一人N.Nさんのデッサン
実技を始める前にモチーフを見ながらイメージを高める行為に迫力を感じました。結果、出来たデッサンは世界感を帯びる所までいけたと思います。感覚の扉が開いていると思います。