新年は、1月4日から入試直前講座がスタートします!
みなさん良いお年を〜!(^^)/
2011年12月アーカイブ
芸大二次コース冬季講習最後の課題は裸婦座像の素描でした。
あずかり作品を一点紹介します。
S・Tさんの素描
床の平面の設定と、イスに座った裸婦の関係が上手く出せています。
途中腰の骨格のはまりがずれていましたが、最終的にしっかりと骨格に
はめていく事が出来ましたね。
今回の課題では6時間の時間がありましたが、芸大二次の素描は3時間で
描き上げなければなりません。
最初の当りを付ける段階で、人体もクロッキー的に追っていけるともっと
スムーズに描き上げられると思います。
みなさん、冬季講習お疲れさまでした!!
来年の入直も頑張ってください。
良いお年を!
今日は冬季講習会最終日でした。皆さんお疲れさまでした。
最終日の今日は塑造コンクールの採点・講評で、課題は「手を自由に彫刻しなさい」でした。
バリーションも豊かで、面白い作品も多く見られました。
上位作品の紹介です。
1位 K.Nさん
2位 N.Nさん
3位 M.Mさん
4位 R.Mくん
採点中課題は「自分の靴を描きなさい」でした。(3時間/コンテまたは鉛筆/アルシュ紙)
塑造強化コースのK.Mさん
靴の色味や質感を明快に表現出来ていました!塑造の力もついたけど、形をしっかりつかむ力がついてきた事が素描にも良い影響が出てきたように思います。良いお正月が迎えられそうですね。
芸大コースのR.Mくん
上からのアングルで面白いです。鉛筆の色味も良いですね。内側の柄も丁寧に拾いつつ、手がちゃんと入りそうな空間が表現されてます。上手ですね。
年明けまで休みは短いですが、ゆっくり休んでください。
今年の冬季講習会では彫刻基礎の作品が面白くて、毎回どんな作品が出てくるか楽しみです。
今日は自画像。今回もまた凄い作品が出ました。
個性豊かで今後がますます楽しみです。
こちらは高校2年生の作品。
彩度を感じる色味があり、表情との絡みがより生き生きとしたデッサンに仕上げています。目の表情がとても良く、引き込まれてしまいます。凄い!
こちらは高校1年生の作品
口元の柔らかさや、目元の表現がとても柔らかくていいですね。画像では分かりにくいですが、マツゲまで描いてあります。この集中力はかなりです。いいですね。
こちらは高校2年生。
高校2年生に見えない風貌ですが、調子の流れや空間を意識したデッサンで、力を感じます。座っている感じも表現出来ていて彫刻的に捉えているのが分かります。整理され過ぎている感じがちょっとするので、もうちょっと突っ込んだ表現をしてみましょう。
彫刻基礎科は1月の4,5日、6,7日と冬季講習会が続きます。ブルータスのデッサンと自刻像です。イメージを膨らませておいてください。
今日の芸大塑造Bクラスの課題は大顔面とアッティカの組みモチーフでした。
石膏像はどちらもあまり描き慣れていない像でしたが、積極的に描写していけまし
たね。背景の処理も、もっと積極的に研究していきましょう!
今回の預かりデッサン2点を紹介します。
T・Aくんのデッサン
光に対しても量に対しても柔軟に対応できていて良いデッサンに仕上がりました。
像への力の入り方や、形に対しての仕事が強く入り過ぎてしまったら、一旦客観的
に確認をして力を緩めてあげてくださいね。
R・Tくんのデッサン
大顔面をメインに大きくいれた構図で描き上げました。
大顔面と台の間の空間が綺麗にだせています。アッティカの入れ方をもう少し工夫
出来ると良いですね。
形の強さを追い求める事と、表現をする事のバランスを自分で取って行きたいですね!
首像として骨格などのやるべき事と、首像作品として、彫刻としての工夫するべき事も考えていきましょうね。
今日は2点紹介します。
A.Sくん:形のリズムが増えてきて、押さえるべき形の強さも出来てきました。細部の形がさらにデリケートになると良いですね。
K.Mさん:立体的な表現が魅力になってきました。どこから見ても形の面白さが出てきました。出っ張りと奥行きのバランスも細部まで丁寧に見ていきましょう!
明日は最後の塑造コンクールですね。皆さんの今年の造り納めですね。工夫した良い作品を造りましょう!
今日はアバタの模刻。彫刻基礎ですが、受験生に負けない理解力と観察力でアバタに迫っています。
K.Kさん(高校2年生)。
細部の造り込みはまだまだですが、アバタの持つ捻れや動きを的確につかんでいます。じっくり観察して全体のバランスを見る力がありますね。全体に稜線が少し丸みを持ってしまっていますが、造り込む事で引き締まってくるでしょう。
今日は芸大コース、A・Bクラス合同で奴隷のデッサンを描きました。
両クラスとも、とても惜しいデッサンが多かったように思いました。描写は入ってきたけど軸やバランスが微妙に狂っていたり、全体感は出てきたけど描写がもうひとつだったりと、その両方の精度高めていくことがもっと大切ですね。とくに奴隷は全体の動きの流れを掴まえながら、形の厚みを合わせていくことが大切だと思います。
預かり1点です。
Y.Uくん
画面対する迫力が見えるデッサンです。形の捉え方や炭の扱いにはややくせっぽさはありますが、印象とバランスをギリギリのところで抑えてきました。より描写の精度を高めていく事で形一つ一つの言葉と全体の噛み合いを上げていく必要があると思います。ファイト!
N.Nさんの鳩の素描
こちらは前期芸大二次対策コースの鳩の素描ですが、後期になって塑造強化コースに鳩が来たので、もう一度観察し加筆したものです。白い鳩の色味と軽やかな存在がうまく表現出来ていますね。鳩はフォルムに無駄がなくシビアな形をしているので、このような神経は好感が持たれます。
こちら芸大Aコースは女性モデル首像でした。
それぞれ特徴のあるモデルさんが来てくれました。モデルさんの印象や佇まいを大切にしながら、ぐいぐいと迫っていきたいところです。
今日はもう一息という作品が多かったように思います。そんな中から4点紹介
上3点は同じモデルさんです。三者三様ですね。
N.Nさん
粘土の表現に幅が増えましたね。前髪や目の繊細な表現や唇のぷりっと感を土台となる骨格の厚みや形と噛み合わせながら表現出来ました。欲を言うと首の付き方に柔らかさが出るとさらにgoodです。
M.Mさん
全体感を気にしながらの粘土の表現にはN.Nさんとは違った面白みがあります。不思議な質感が出ています。この位置からは分かりませんが、横からの首と頭部の繋がりも綺麗でした。額の上面の形をもう少し押さえたいところがおしい!
K.Sさん
体、首、頭部の付き方がしっかりしてますね。量と量の関係が見えています。目と口で見せる影のシャープさも効いてますね。全体に手が行き届いてる感じが見えるというのはとても良いと思います。目、鼻、口だけではない所で、さらにいろいろな形の質を探していきましょう!
A.Sさん
現役生ながらこの安定感。良いです。ベースの仕事がしかっりしてるからでしょう、中の骨格が見えてくるように思えます。この安定感は今後も大切にして下さい。ここからそのモデルさんが持つ形にぐいぐい迫れると面白くなってくると思います。GO!!
今日の芸大総合Bクラスの課題は、馬頭とフォーンの組み石膏でした。
フォーンの動きに苦戦した人もいましたが、全体的なクオリティーはかなり
上がってきました!
S・Aくんのデッサン
一枚の絵としてしっかり描き切ることが出来ました。底力を感じるデッサンに
仕上がっています。
R・Tくんのデッサン
馬頭のスケール感が自然に出せています。クオリティーをあげていく段階で、
末端の仕事にも気を使ってあげられるようになると良いですね。
K・Nさんのデッサン
2つのモチーフをバランス良く仕上げていけたデッサンだと思います。
フォーンの腰の周り込みや力の緩急もおっていけると良いですね。
講習会も残すところあと4日、最後まで粘って走り切りましょう!
鳩は、地味であるがゆえに形を追求するシビアさや塑造板上の空間、芯棒の扱い方がより大事になってきます。少しの、まっいっか!が後々響いてきます。仕上がりのイメージをしっかり持って沢山、自分に突っ込みを入れて行きましょう。
ストイックな課題ではありますが、楽しもう!という気持ちがあれば世界観も出てきます。
T.Mくんの作品
ぎゅっと詰まった存在感があります。
K.Mさんの作品
モチーフの鳩に近い佇まいが表現ができています。
A.Sくんの作品
粘土が形に張り付いてきました。密度が上がってきました。
明日は1日でアバタのヴィーナス首像を模刻です!みなさん動きや印象を大切に制作して下さいね。(^^)
時間外を少し使って描き上げました。
最近、描写のリズムが捉まえにくくなっていたY.Uくんですが、堪えながら形をとめていこうともがいています。前回のジョルジョのデッサンから少しずつ形のとめが上がってきました。少しハレーション気味ではありますが、力強さも出てきていると思います。腐らずに実技に向かう姿勢をこのまま大切にしてください。
講習会の目玉課題、「女性首像」芸大Bコースの秀作3点をご紹介します。五時間半という短い時間で如何にモデルと対話(観察)をして特徴を引き出しながら正確な構造を表現するという課題です。
なんと言っても作品性にも繋がっていくので皆さん、いつもより集中できていました。
H.Gさん
五時間半という時間でやるべき仕事がちゃんとできています。頭部のカタチがしっかりと描写できていて緊張感があります。
M.Kさん
髪のボリュームを上手く影に結びつけていてメリハリの利いた空間を演出しています。
K.Nさん
かなり大きめに量をおいていますが、大味になる事なく柔らかい土付けでまとめられました。
こちら芸大Aコースです。
今日はフォーンと馬頭の組石膏を描きました。
垂直性の高い馬頭に対してななめの印象が強いフォーン、馬頭に引っ張られたり、構図の影響のためフォーンの動きが弱くなる学生が多かったですね。組石膏は主従関係がハッキリしていればドンドン盛り上がれます!!その為にもプロポーションをシビアに決める午前中の仕事がカギとなります。
K.Sさんのデッサン
自分のイメージ通りの明快なデッサンは見ていてスカッとしますね。しかし時には予定調和ではなく途中の段階で構図の変更などをしなくてはならない時があります。今回K.Sさんがその状態でした。紙を変えた方が早いのでは?と思う時もありますが、本番では紙は一枚しか配られません。よく踏ん張り、それを加味しなくても内容の良い一枚だと思います。
そして現役生のH.Yさんのデッサン
ビシッとしたデッサンではありません。ですが良さがそれを上回ることがあります。逆光の位置では自分の画面も逆光になり炭の調子の確認が不足してしまいます。その状況の中での自然な炭の響きは目をひきました。良い一枚ですね。
そしてもう一人N.Nさんのデッサン
実技を始める前にモチーフを見ながらイメージを高める行為に迫力を感じました。結果、出来たデッサンは世界感を帯びる所までいけたと思います。感覚の扉が開いていると思います。
骸骨と自由に選んだ2種類のモチーフを使った構成課題でした。
構成としては、全員が意識が高い所で制作ができていました。見る側も楽しく講評ができました!塑造コースのみなさん、自信を持ってください!
4点撮影したのですが、その内3点を紹介します。
S.Kくん(現役生)の作品
りんごが正面から見たら隠れています!全体を回してみないと実態が見えてこない”作者の意図が人を引きつけますね。
A.Sくんの作品
実直な作品です。シンプルな構成ですが、クオリティーがありますね。紙風船難しいですが、挑戦していますね!
N.Oくんの作品
緊張感がある構成です!高さもあり、2つの交わる軸が塑造板上で心地良い空間を展開しています。
彫刻基礎も盛り上がっていますね。
初めて塑造をする人もいたのですが、そんな事をいっさい感じさせない集中力と観察力で良い作品が多数出ました。
この作品をキッカケに次へつなげて欲しいと思います。
T.Yくん(高校2年生)の作品
初めての塑造。力強く表現が出来、記憶に残る作品になったのではないでしょうか。強さの中にデリケートさも伺えます。
Y.Gくん(高校1年生)の作品
彼も初めての塑造。じっくりと観察して立体にする喜びを知っていますね。指先まで神経が行き届いています。この勢いで行きましょう!
K.Kさん(高校2年生)の作品
コツコツ積み重ねる仕事から地道に形にしてきました。まじめさが作品からも伺えます。
M.Iさん(高校2年生)の作品
彼女も初めての塑造。感覚的な仕事から絶妙な表情とリズムが生まれています。こういう作品は真似出来ません。
T.Kくん(高校2年生)の作品
要所要所に気遣いがあり、空間全体を意識した大人っぽい作品になってましたね。手を作るのは初めてだったようですが、よく観察出来ています。
R.Kさん(高校2年生)の作品
2年生ですが塑造経験が豊富な作品。柔らかさと表情が上手く噛み合っていてスッと見る人の心に入ってきますね。素晴らしい!
6人6様でそれぞれの感覚が面白く表現されていました。いやー素晴らしいと思います。
明日からはガッタメラータのデッサンです。この調子だとデッサンも楽しみですね。
今日は芸大総合のデッサンチームはジョルジョのデッサンでした。動きと印象が柔らかくデリケートな像なので、丁寧な観察が要求される石膏だと思います。今日は高校生が丁寧に見ながら動きについていって健闘していました。
こちらは高校三年生、Y.Fくんのデッサンです。
描写の柔らかさが出て来て、像の動きやたたずまいが自然に画面にはいってきました。頭部の締まりが良いですね。白の飛びがコントールできるとより空間がすっきりするでしょう。
こちらは浪人生、T.Aくんのデッサンです。
形への積極的な食いつきや顔面の印象など、ガッチリとつかまえているデッサンです。全光でとらえたい上からの光が、身体にスッキリと降り注ぐと、より自然さが出そうですね。
塑造強化コースの後期スタート課題はジョルジョの模刻でした。今日の午前講評でした。
今日は1点、安定した力がついてきたT.Mくんの作品を紹介します。
細部と大きな形の関係が繋がってきましたね。この調子でいきましょう!
今日は芸大コース塑造チームは、ジョルジョの模刻でした。5.5時間と短い時間の中、構造、動き、印象、など要求の高いモチーフですのでかなりの難易度だと思います。
印象と組み立てが目立ったR.Kくんの作品です。
大きな形のくせをコントロールして抑えながら、像の印象を粘土のタッチを活かしながら表現出来たと思います。短時間の中で自分のできる仕事を上手く実技に出せていると思います。
明日から講習会後期が始まります。
高校も冬休みに入り、高校生もいよいよ本腰入れて制作できますね。
思いっきり行きましょう。
明日は芸大総合コースの後期クラス分けがあります。
このコースの受講者は、アトリエ前に名簿を貼り出しますので
自分のクラスを確認してください。(前期から継続の学生は同じクラスです。)
クラスにより課題が違いますので、明日は塑造とデッサンの両方の準備をして来てください。
塑造強化コースと夜間の各コースは予定表通りとなりますので、
各自準備してきてください。
冬季講習会前期最終日の塑造強化コースは自刻像でした。みんな盛り上がっていましたね。動きや骨格の確認をして自然さと自分らしい印象も出せるといいですよね。
本日の優秀作品を5点、紹介します。
T.Aくん:耳や動きの確認と動きと目線の確認など、細部と全体感のつながりが見えてきたように思います。彼の印象も良く出てきて良い作品になったと思います。後期も楽しみです。
K.Mさん:実直な観察と粘土の魅力が噛み合い彫刻的な魅力がアップしてきましたね。いい加減な形が意味ある形へと変わってきて骨格的にも後頭部までしっかりした作品になりました。
T.Mくん:良い観察が実ったように思います。表面だけでなく、動きや骨格もしっかりしています。本人にもかなり似てきたし、メリハリある表現は目を引きました。体の形までもっと意識してみましょう。
N.Nさん:骨格のつながりや質感表現などかなり安定してきました。いい感じですね。遠くから見て細部の表情などさらに丁寧に確認していきましょう。
M.Hさん:表情や豊かな難しさもありましたが、良い彫刻になってきましたね。首の切り口の表現はさらに工夫をしてほしいところでしたが、魅力ある表情はインパクトがありましたね。
前期終了お疲れさまでした。明日はゆっくり休んでまた、後期に楽しくやりましょうね。
もっと実力アップする事を考えると、わくわくしますね。(^^)
今日は芸大総合コースのデッサンコンクールでした。
前期の締めとなる課題でしたが、皆さん結果は出たでしょうか?
モチーフのSt.ジョセフはゴシック彫刻の代表的なもので、スッキリとした形態と装飾的な表情が特徴となり、スケール感が出ると見栄えがしますね。
1位のK.Nさんのデッサン
スケール感があり、St.ジョセフの印象をとらえています。もう少し頭部の密度が上がってくると存在感が増すでしょう。
2位のM.Mさんのデッサン
調子と形がうまく噛み合い、きれいな色味が出てきました。頭部の印象が厚みになってくるともっと見上げたときの迫力が出て来たと思います。
採点中課題は白菜の素描でした。床との関係や空間、みずみずしさへの反応と描写など楽しめる課題ですね。
S.Aくんの白菜
白菜のごろっとした重さと質感が上手に引き出てますね。オーソドックスなデッサンですが、上手さを感じます。白菜の形態感と描写の噛み合わせは良いですね。
K.Sさんの白菜
パッと見ておっと声が出てしまう素描いいですね。床と白菜との接地部分や張りの強い箇所など抜けているところはありますが、白菜に迫っていく所など唸らせる描写は引きつけるものがあります。リアリティを感じました。
今日で前期が終わりました。明日はしっかり休息をとってくださいね。明後日から後期です、ガツンといきましょう!!
塑造強化コース:本日の課題「にわとり」の塑造は、生命感ある粘土付けや、バランス、動きなどを構造的に捉えて、印象を出すこと、そして入試本番のように、密度を上げてみることがテーマですね。さてどんな作品が出来たでしょう。
本日の優秀作品をなんと6点も紹介します。( ^ ^ )/
T.Hさん:粘土の柔らかさと鶏の動きが魅力的でとても良かったです。出っ張りの形と、へこみの形のリズムが似て来る事があります。今後注意してみて下さいね。同じリズムの形が無い方が自然に見えますよね。
T.Aくん:体の形がしっかり捉えられてきました。彫刻的な力強さがすこしづつ理解出来てきたよで、自信に繋がる作品になったのではないでしょうか。
K.Mさん:動きのある難しいポースになりましたが、上手く自然さと、粘土のリズムが合ってきて生命感ある作品になりました。
T.Mくん:同堂と立つ姿が魅力的で安定感もありました。粘土の独特なやわらかさも彼の魅力ですね。
N.Nさん:かちっとした形の緊張感が出てきました。体の形の理解も深まってきたように思います。この調子でさらに謙虚な観察をしてみましょう!
Y.Mくん:立ち姿のリアリティーがある良い粘土ですね。頭部の形が惜しかったですが、全体感はすばらしく、粘土の魅力が心地よささえありました。
午後からは自刻像ですね。さらにオリジナルな良い彫刻を制作してみて下さいね。
夜間デッサンコースはラオコーンと麻袋の組みモチーフでした。要素が多く、空間を成立させるのが難しいモチーフでした。
そんな中、絵のピントが合ってきて、空間のキレが出てきたK.Mさんのデッサンです。
そしてこちらは芸大二次対策コース。ニワトリの素描でした。短時間で生命感を掴むダッシュ力の必要なモチーフです。
高校3年生の、H.Yさんの素描です。柔らかいやり取りの魅力に足の方向性や平面が自然についてきました。
夜も集中力を維持して頑張っていますね。必ず力になっていきますよ!
柔らかな動きと見上げのスケールが比較的上手く表現出来た課題でした。
高校生は特に観念的ではなくよく観察して描く事で臨場感に繋がってくると思います。怖がらず突っ込んでいきましょう!!
S.Tさんの円盤投げデッサン
描き出しからかなり安定した内容でした。頭部、腰まわりにしっかりと時間がかけられて、常に全体感が表現出来ていました。理想的な進行でした。
こちらAクラスです。
何名か良い作品が出ましたので紹介します。
R.Iくんのハト
頭部や羽に落ちる影がサマになっていますね。目を引く作り込みになったと思います。しかしこの後ですよ!!ポイントをもっとしっかり合わせたり、探る仕事があります。仕事の質は上がってきてます!
Y.Uくんのハト
良い顔してますね〜!形がつながり始め、上手くながれてきたと思います。腰回りに形の抜けが見られます。真っ白いハトでしたので形が見えづらいのは確かでした。
S.Iくんのハト
自然なポージングを選び、クジャク鳩の特徴をよく捉えられいるので印象の良い作品になっています。
しかし、左右の足の大きさが違っている、遊脚の軸が設定した腰の動きと呼応していない、首の正中線に対して左右の稜線が違い過ぎている等、まだまだ動きと左右の関係を同時に見る事ができていません。
現れる形体に違いがあったとしても、左右の量はどれだけ動こうが大きく変わる事はありませんから、自分が与えた形が全体の中でどの様な作用を及ぼしているか、手を入れては一歩引き確認をしましょう。
そして現役生のM.Iさんのハト
目を引きました!粘土付けや羽の形の追いなど、たどたどしさはありますが、ハトらしいポージングの選択やハトそのもののバランスなど安定して見えました。キャリアを超えて魅力を感じる作品だと思います。
さて明日は芸大コースABクラス混ざってのコンクールです。心は熱く仕事はクールに挑んで下さい!!
明後日の採点楽しみです。
今日の芸大コースは孔雀鳩の6時間塑造でした。
鳩の塑造は経験者が多かったこともあり良いペースで皆進められていました。
鳥類の骨格見本などを見て骨格に対する理解を深めていけば、作品のクオリティー
がもっと上がって来るかと思います。頑張ろう!
今回の課題の優秀作品は2点です。
S.Aくんの鳩
モデルは孔雀鳩ではありませんでしたが、骨格に対する理解や粘土付けのバリエー
ションが多くクオリティーの高い作品に仕上がりました。
多少動きの表現が強い部分もあるので、強い形を柔らかくおさえてあげる作業が入
ればもっと鳩らしく仕上げられるかと思います。
M.Sさんのクジャク鳩
少し弱い部分もありますが雰囲気を良く捉えられている作品です。最終的に持って
いきたい作品のイメージをもって制作に取り組めると良いですね。
今日の塑造強化コースはあのメソポタミアの彫刻Gudeaです。グデアと言えば構造的な強さと緊張感ある形が美しい彫刻です。黒御影石で(紀元前2144年?)ごろの作品ですが、高いレベルの彫刻技術を感じますよね。細部も骨格と関係性がはっきりとあって人体理解と彫刻の美が一体化しているすばらしい作品と言えます。それを模刻出来るなんてうれしいですよね。今日の優秀作品を一点、紹介します。
A.Sくん:構造理解もしっかりしてきて、さらに印象も良く、細部にも挑戦し始めている作品で良かったですね。全体にもっと作り込んでいけると良かったですね。今後に期待です。
他の学生も全体的にも良い作品がでたので、今度は入試のような気持ちで、もっと完成度を上げていきましょう!!
明日からの「鶏」課題も、どんな塑造彫刻が出るのか楽しみにしています。
彫刻基礎は名前の通り基礎を学ぶコースです。
最初の課題は構造の分かりやすいアルカイック像の模刻を通して
彫刻の理解を深めました。
皆、像に集中して取り組みが良かったですね。受験生顔負けです。
そんな中で一点ご紹介します。
T.Kくん(高校2年生)
コツコツ観察を重ね作り上げる中で、だんだん中身が見えてきました。
この調子で次回もがんばりましょう。
今日の塑造コースは、自分で選んだモチーフと手でした。
様々なモチーフがありました。
モチーフ選びも、自分の世界観を表現する大切な要素ですね!
1日課題でまだ手がついてこない部分もあるとは思いますが、自分で選んだモチーフへの責任感や、完成イメージへ向かって仕上げていく気迫が大事です!!
まだまだ上を目指していける!今日の撮影作品です。
N.Nさんの作品です。
粘りのK.Mさんの作品です。
M.Hさんの作品です。
こちら芸大Aコースは自刻像をつくりました。
構造、骨格、ポージング、色々と注意しながら最後は習作ではなく作品化を目指して下さい。
その中で面白い作品がでました。
ヘヤースタイルをうまく使い、ピントがピリッと合わせることができました。本人の絵心を感じます。良い作品だと思います。
芸大Bコース、デッサンのチームは今日はパジャントとビニールの組みモチーフデした。デリケートな描写が必要なモチーフなので、普段以上に自然な観察が必要になると思います。5.5時間で仕上げるのは難しいモチーフですが、3点、良い作品が出たので紹介します。
R.Tくんの作品。大きくモチーフを入れて強さと繊細さを噛み合わせながら丁寧に描き上げて来れました。
M.Yさんの作品。パジャントをがっちり掴みながらビニールにも仕事を入れて来れました。石膏の安定感が良いですね。
S.Aくんの作品です。強いコントラストでモチーフにガンガン喰い付いて描いてきました。黒の粘りが、もう一段やわらかくなるとより空間が広がりますね。
R.Kくんの作品です。今回は丁寧に観察を重ねて、背景の白とビニールの透明感、画面の全体感が気持ちのいいデッサンになりました。
今日の構成課題は御者と任意の幾何形態、さらに針金を自由に使って制作する構成課題でした。みんな個性ある良い作品が講評会に並んで良かったと思います。それぞれの細部へのこだわりや御者の印象にはこれからも気をつけていきましょう。
今日の優秀作品を2つだけ、紹介します。
T.Mくん:すっきりした構成で、御者の印象も良くなり、完成度が上がりました。針金の存在感もシンプルな組み合わせながらもポイントに置けていい効果が出ました。実直な作品になってきてMくんにとってもいい転機になりそうですね。
A.Sくん:大きな幾何形態と御者が出来てきて針金はどうなるのかと楽しみにしていたら、そうきたかって感じで、なかなか良い構成になりました。針金のねじり具合が力強く下の幾何形態の重さとバランスが取れていたのが良かったですね。
夜間も頑張ってます!
こちらは芸大2次コースです。
二日かけて(6h)裸婦を描きました。
やはりモデルさんは勉強になりますね〜。
まずはしっかりと立っている事。そしてポージングによるねじれ、スケール感、質感、なんといっても生命感!!色々な要素がこの他にも満載です。
さてS.Tさんの裸婦です。遊脚側から捉えるのが難しい腰の傾きを、的確に捉え、肩の傾きと連動させています。そんな彫刻的な内容を自然な描写でまとめ上げた秀作だと思います。
そしてこちらは夜間デッサンコース。モチーフはアリアスでした。
U.Mくん、高校三年生の作品です。思い切った黒を使いながら、アリアスの横顔の印象にデリケートに迫っています。頬骨の形などまだ弱さもありますが、空間の配慮や描写など魅力の詰まった、"かっこいい" デッサンになったと思います。
芸大Bクラス
5.5時間という短い時間での内容ですが充実したスタートだったと思います。
S.Aくんのデッサン
2時間くらいで大まかな絵ができていました。対象から離れること無く最後までモチーフと対話できました。
こちらは芸大Aコースです。
一日でブルータスの模刻をしました。
『6hで造りきるなんて無理だよー』なんて思わないで下さいね!!
その中でできることはあります。
R.Mくんの模刻
お肌が少しツルツル過ぎたり,鼻が少し大きかったりしますが、
密度の上がり具合に気合いと緊張感を感じます。形の響きなどに絵心も感じさせる仕上がりだと思います。
いいぞR.Mくん!!明日もドンドンいきましょう!!
塑造強化コース 初日はブルータス模刻9時間でした。
塑造を強化したい!と希望して選んだコースだけあって、ピリッと緊張感のある空気があり冬期講習らしいスタートでした。
それぞれ実力は上がってきています!もう一歩進んだ実技で勝負していきましょう!!
N.Nさんの作品
踏み込んでいった集中力のある作品です!
2学期終わりの課題です。UPが大変遅れてしまいました。ごめんなさい。
円盤の背面です。
こちらも課題終了後に粘って描き上げた作品です。
S.Tさん
円盤の構造的な組み立てがしっかりしたデッサンです。腰の傾きに対しての両肩の関係、背骨から頭部への流れを見事に捉まえていますね。両肩の肩甲骨まわりの複雑な形への食いつきが甘かったのですが、そこへの密度が高まることでデッサンとしてのレベルは一つ上へと昇華されました。冬季へ繋がるよい一枚になりました。
明日から冬季講習会が始まります。
寒さが増して来ているこの時期は集中力も増してきます。
ですから自分の課題に対して結果を出すチャンスです。
思いっきり制作してください。
明日は芸大総合コースのクラス分けがあります。
このコースの受講者は、アトリエ前に名簿を貼り出しますので
自分のクラスを確認してください。
クラスにより課題が違いますので、明日は塑造とデッサンの両方の準備をして来てください。
塑造強化コースと夜間の各コースは予定表通りとなりますので、
各自準備してきてください。
今日は2学期最後の日でしたね。一つ大きな山として公開コンクールがありました。その結果を次につなげるため、各自課題の設定をしながら今日まで実技に励んでいたと思います。そして今日のコンクールの結果。これをどのように冬期講習につなげるか?この休みの過ごし方が一つポイントになると思います。熱気を帯びた内容の高い講習会を講師一同期待します!!
アムール9h
トップのS.Tさん
2位のA.Sくん
3位のM.Mさん
名古屋コーチン
トップのA.Hさん
2位のS.Tさん
3位のY.Uさん
4位のA.Sくん
そしてこちらは通常カリキュラムで粘った素描です。
K.Sさん
うーんきてますね〜 なんだか分からない執拗さと怨念が爽やかに表現されています。本人の内側からにじんだモノが画面から発生しています。こういったある所まで到達した仕事、いいと思います。
授業の時間外を使って自刻像を作りました。時間をかけてじっくり作りました。
彼女のこれまでの課題は形がやや単調になってしまい、動きの中で見えて来る動きの違いであったり、それによってできる佇まいが固くなってしまうことでした。その課題が克服されて来たように思います。首周りから頭部への出方が自然に見えてきました。目や口と言った表情も動き・形態の中に自然に溶け込んできましたね。このように自然な見方でこれからも対象に迫っていけると良いですね。
みなさん冬期講習でお会いしましょう!!
夜間部でもコンクールで、預かり作品が出ましたので、紹介します!(^^)
デッサンコンクール(ラオコーン)木炭デッサン
夜間部1位 S.Yくん(高校3年生):日頃の成果を出せていい作品になりましたね。頑張りました!緊張感をもって印象をあわせられたのが良かったですね。動きや全体感をこれからも気をつけていって下さいね。
夜間部2位 H.Yさん(高校3年生):粘り強い観察力がいい結果になりました。味わいがあって質感も出てきてとても良いデッサンになりました。顔の形が想像出来るとさらに良かったですね。これからが楽しみです。
素描コンクール(裸婦立像)鉛筆デッサン
夜間部1位 Y.Dさん(高校3年生):素直な観察が良い表現になりました。モデルさんの印象やバランスをしっかり描きました。細部まで丁寧に描けているところが魅力のデッサンになっています。重心について、これからも気をつけていきましょう。
*夜間部も2学期終了まで、塑造コンクールがありますので期待しています。
下の記事にもありますが、冬季講習会も元気に取り組んで実力アップしちゃおう!!
彫刻科教員室よりお知らせです。
公開コンクールも終わり、いよいよ冬季講習会まで一月を切りました。
入試に向けて確実な力をつけたいところですね。
すいどーばたの講習会では彫刻科の指導スタッフが毎日、複数来て指導に当たります。また、さまざまなモチーフに集中的に取り組むことも出来ます。
そんな充実した環境ですので、前期、後期ともに昼6時間、夜3時間のコースを組み合わせて受講することで、非常に効果的に実力を伸ばすことができます。
<講習期間>前期12/14(水)〜12/21(水)
後期12/23(金)〜12/30(金)
1月 1/4(水)〜1/7(土) (1月コースは基礎コースのみの設定です)
<時 間>昼間 9:00〜16:00
夜間 17:00〜20:00
<コース説明>
昼間では、<芸大総合コース>と<塑造強化コース>の2コースを設けております。
そして夜間は、<夜間デッサン強化コース>、<夜間芸大二次対策コース>の2コースです。
彫刻基礎コースは前期は夜間で、後期と1月は昼間になります。
また、基礎コースでは課題毎の受講が可能となっておりますので、都合に合わせて受講することが出来ます。
組み合わせは、各自の持つ課題に合わせて選択することをお勧めします。
デッサン・塑造・素描をバランス良く学びたい学生は
昼間で<芸大総合コース>、夜間で<夜間芸大二次対策コース>を選択してください。
塑造を中心に強化し、デッサンと結びつけて学びたい学生は
昼間で<塑造強化コース>、夜間で<夜間デッサン強化コース>を選択してください。
特に塑造力を強化し、芸大二次に焦点を絞りたい学生は
昼間で<塑造強化コース>、夜間で<夜間芸大二次対策コース>を選択してください。ただ会期中の半分が一日9時間塑造ということになるので、体力に自信がないとキツイかもしれません。
どうしても夜間受講できない場合は、
前期、後期とも<芸大総合コース>を受講すればデッサン、塑造の実技にバランス良く取り組むことができます。
冬季講習会のお勧めポイントは、後期最後に塑造強化・芸大総合 両コース合同の塑造コンクールがあります。
なかなかこの規模(昨年は75名)の塑造コンクールは出来ないので、多くの作品を観ることと自分の塑造力を確認する良い機会となるでしょう。
普段塑造をする回数の少ない高校生や地方で学ぶ学生にとって良いチャンスとなると思います。
<私大志望・初心者の方>
彫刻科の場合、このように芸大を中心にコースを設定するのですが、当然そのことが私立大学の対策につながります。どのコースも道具の説明や心棒の組み方も説明し対応いたしますので、初心者であっても芸大総合コースや夜間デッサン強化コースなどの受講も可能です。
また彫刻基礎コースも設定しております。ゆっくり時間をかけて課題に取り組みたい人にはお勧めです。(今年より彫刻基礎は彫刻科のアトリエを離れ、基礎コース全体のアトリエの中での制作になります。彫刻科の雰囲気を味わいたい基礎志望の皆さんは芸大総合コースの受講をお勧めします。)
みなさん、自分にとって最適なコース選択で、冬季講習会を充実したものにしてください!
今回は2011年 冬季講習出題モチーフ特集です。
今回は冬季講習会のカリキュラムに合わせて作品をピックアップしました。様々なバリエーションのある作品を選んでみました。講習会を受講しようと考えている方はどうぞ参考にしてみてください。
サイト上部のメニューバー Gallery からご覧になれます。(PCのみ)
はるまきクラスです。
前回の円盤のデッサン、前々回のジョルジョのデッサンを時間外を使って描き上げました。
粘りの預かりです。良いデッサンが出ました。
まずは円盤から。
N.Nさんのデッサン
少し引きの位置から客観的に円盤の全体像を捉えました。重心が乗る立脚側の太もも側面の下面と脇腹をしかっり押さえてくる事で動きによって出来る左右の変化や背骨の流れが綺麗に引き出せました。
K.Kさんのデッサン
腹側筋より下の厚みが出てました。それによってデッサンとしての密度は画面全体で見えるようになりました。K.Kさん特有の描写はとても魅力的だと思います。この調子でいってください。
続いてジョルジョのデッサンです。
A.Sくんのデッサン
パチっとしました。体の調子の抑えが大変良くなりましたね。調子大変きれいです。この位置から見たジョルジョの印象を視点の流れと色味を上手に噛み合わせながら捉えることが出来ました。
始まりました!!学期末コンクール。
まずは自画像を6時間、それと3時間で人体を描きました。
いろいろ観点での作品が出現しました。それに対応するべく、新しい評価、ウルトラシールを設けました。
三時間の人体デッサンを2点紹介します。
M.Mさんの作品です。
K.Nさんの作品です。
明日からデッサン、粘土のコンクールが続きます。さらなる熱気とシビアな仕事を期待します!!
展示情報にもありますが、一昨年の卒業生、古瀬さんと関谷さんとの2人展を見てきました。
二人の住まいである埼玉県にあるギャラリーを探したそうです。
二階はお店になっているそうで、1階はガラス張りで気持ちの良い空間でした。
二人から作品の事やあれこれ聞きながら、浪人生を経ての成長ぶりを目の当たりにすると共に、新鮮な作品が見れて面白かったです!
ギャラリー風景