夜間部のみんなの作品はだんだん基本が出来るようになってきました。動きや骨格の確認を丁寧に、首のつながりも注意しましょう。粘土のイキイキした作品が多くてとても良かったですね。
2011年10月アーカイブ
今回はクラス合同で空間デッサンをしました。
すいどーばた構内で各自好きな場所を見つけて実技をしました。
屋内だと光の方向は、安定しますが、外では刻一刻と光の状態が変わってしまいます。面白いですね。
普段は石膏単体などみんな同じモチーフでしのぎを削っていますが、今回は自分の視点がまず大切になります。それによって自分の世界観を広げられる良い機会です。
講評時、ズラッと並んだデッサン、みんなの色々な視点が見られ大変面白かったですよ!!
以下今回のあずかりです。
M.Fさんのデッサン
T.Bくんのデッサン
K.Iさんのデッサン
M.Mさんのデッサン
R.Mさんのデッサン
K.Kさんのデッサン
いよいよ公開コンクールまで一週間となりました!
今年の全体のレベルはどんなもんか?
東京芸大の入試まで残り4ヶ月の時点で自分の実力がどうなのか?
やるからには、思い切って1位を狙ってください!!!
11月5日(土)6日(日)の2日間で湘南美術学院との合同全国公開実技コンクールを行います。
課題は「石膏デッサン」(木炭/木炭紙大)です。
湘南との合同になって今年で8回目になります。
昨年は東京芸大受験者数221名に対し147名のエントリーがありました。66.5%の人が受けた事になりますね。
芸大受験まで4ヶ月のこの時期に、自分の課題を確認するには絶好の機会となります。
そして2日目の6日(日)講評後13:30から彫刻家 小谷元彦氏の特別講演会があります。2003年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表の一人として選ばれ、世界を舞台に活躍しているアーティストです。昨年の森美術館での大々的な個展も記憶に新しいところですね。
2006年より東京芸大の先端芸術表現科で准教授として、ご指導もされております。
(講演会は2011彫刻科公開コンクールの受講者に限り聴くことが出来ます)
そして地方の受験生に朗報!!!なんと無料宿泊(朝夕食付き)あります!!(宿泊人数に限りがあります。お早めに。体験宿泊は一泊のみ・日曜祝日は食事がつきません。)詳細はwebサイトで→
宿泊情報
申し込みを希望の方はすいどーばたHPで申込書をダウンロード!
すいどーばたHP
申込書を郵送希望の方は03−3971−1641どばた受付まで!
彫刻科教員室
課題で提出されたヘルメスを、自主的に時間を見つけて詰めていった
T.Mくんの作品です。
首の傾きや耳の位置など課題が残る部分はありますが、最初に見えるヘルメスの印象を終始捉えながら、固くなりすぎずに粘土が扱えています。
粘りが良い方向へと実を結んできました。
公開コンクール直前!! デッサンはアマゾンと布、塑造はジュルジョ模刻、3h素描は手と紙の3種目でした。
内容としましてはデッサンは久しぶりにスモールaが二枚出ました!!うれしいですね。塑造は少し振るわなかった感じでした。がんばれ!! 手と紙はもう少しキレイな画面を求めたいですね。
デッサン二枚を紹介します。
R.Mくんのデッサン
最近、印象と画面の押しのバランスが掴めてきているR.Mくん、今回も繊細な描写が空間性と絡み、よいデッサンとなりました。
M.Mさんのデッサン
隅々まで意識の届いた一枚だと思います。完成度も高く、緊張感を感じますね。やりたい事が結果につながったと思います。
テラコッタコースの作品が無事に焼き上がり、仕上げの着色も終わって、作品を展示しました。
みんなの力作をぜひ、御高覧下さい。 彫刻科夜間部
ひみつクラスです。
先日のクジャク鳩、H.Gさんが「もう一度みてください!!」
もちろんこちらから「どう?」なんて伺いますが、学生からのアプローチの方がなんだかしっくりきます。
末端をしっかり造り、ピントを合わせます。観察を通しての仕事ですね。そしてそれらをつなげる仕事はとても大切です。クロッキーの要素が必要です。観察による作り込み、クロッキーによって形を動かす仕事。どちらも喜びを感じられますね。H.Gさん良い仕事になってきました。
今日はこちらのクラスは奴隷のデッサンでした。一点、良いレベルのデッサンが出たので紹介します。
R.Mくんのデッサンです。モチーフに合わせていく仕事と、完成度を上げていく仕事、この二つは相反しやすく両立させるのはなかなかに難しいことだと思うのですが、このデッサンでは像の印象やプロポーション、動きと繊細な描写の完成度が高いレベルで噛み合っていると思います。
こちらはひみつクラス クジャク鳩を塑造しました。
バランスがあえばいいのか?ポーズがそれらしければいいのか?それは土台であってその先もっと求めてもいいところはあります。ただの粘土が鳩に見える、感じるられる。そんな方向を目指しやりとりができればと思います。
K.Mさんのクジャク鳩
鳩の場合、形の説明で静かに終わってしまうことがままありますが、クジャク鳩では尾羽の華やかさがポイントになります。カッチリおさえる所と遊べる所、この塑造は両方良い塩梅だと思います。
そしてM.Mさんの素描
友人像ですね。画面から描くことの喜びを感じます。基本それでいいと思います。
●公開コンクールのお知らせ
大学入試センター試験の出願期間も終わり、少しずつ受験が近づいて来ました。
東京芸大の入試まで残り4ヶ月の時点で自分の実力がどうなのか?
全国から多くの受験生が集まるこの機会に、腕試しをしてみてください。
11月5日(土)6日(日)の2日間で湘南美術学院との合同全国公開実技コンクールを行います。
課題は「石膏デッサン」(木炭/木炭紙大)です。
湘南との合同になって今年で8回目になります。
昨年は東京芸大受験者数221名に対し147名のエントリーがありました。66.5%の人が受けた事になりますね。
芸大受験まで4ヶ月のこの時期に、自分の課題を確認するには絶好の機会となります。
そして2日目の6日(日)講評後13:30から彫刻家 小谷元彦氏の特別講演会があります。2003年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表の一人として選ばれ、世界を舞台に活躍しているアーティストです。昨年の森美術館での大々的な個展も記憶に新しいところですね。
2006年より東京芸大の先端芸術表現科で准教授として、ご指導もされております。
(講演会は2011彫刻科公開コンクールの受講者に限り聴くことが出来ます)
そして地方の受験生に朗報!!!なんと無料宿泊(朝夕食付き)あります!!(宿泊人数に限りがあります。お早めに。体験宿泊は一泊のみ・日曜祝日は食事がつきません。)詳細はwebサイトで→
宿泊情報
申し込みを希望の方はすいどーばたHPで申込書をダウンロード!
すいどーばたHP
申込書を郵送希望の方は03−3971−1641どばた受付まで!
彫刻科教員室
今日は個人課題で約一ヶ月間取り組んだ奴隷半身像の模刻を紹介します。
奴隷トルソを全身像も参考にしながら腕も含め模刻したN.Nさんの作品です。長期間、大きなモチーフに取り組む中で、形をとらえていくポイントや、形の強さの引き出し方など塑造の言葉のバリエーションが大きく増えたように思います。この課題は一年の流れの中で大きなターニングポイントになると思うので、今後実技がどのように変化するのか楽しみですね。
本日は講評のあと講師による彫刻論がありました。
浪人時代の心模様や、大学での制作に対する素直な取り組み、終始一貫していたのは、自分の時間の感覚を大切にしているところが根幹となっていると感じました。進むためには目標が必要、やっていることを必然と感じてもらいたいなどなど、これ以外に文章化するには容易ではない話が多くありましたね。いろいろと皆さんに響く大切なことばが聞けたのではないでしょうか?
今日の課題はヘルメス模刻でした
なかなか出ない課題ですが、新鮮なモチーフだったのでしょう!
新鮮なモチーフほどな分、真剣に観察しないと手が動きませんからね。
集中している雰囲気が伝わりました。
どれだけ、妥協せずに突っ込みを入れるのか?構造や量感に間違いを見つけたら即直しに行けるフットワークの軽さが大事です。
Y.Uくんの作品
見方に安定感があります。頭部の面のつながりを大胆に感じてければ最高です!
こちらは自主課題の自画像です。
粘って本人の内面まで感じられる様な、意思の強い素描が見えてきました。
こちらクラスは、ラオコーンのデッサンでした。R.Mさんのデッサンを紹介します。調子の重さが抜け、空間の広がりと像の動きを大らかに捉えた作品になりました。
つづいてクロッキーからの動物塑造のカリキュラムを時間延長で制作したM.Kさんの作品です。頭部の描写に臨場感が入って作品のサイズとは別のスケールが宿っています。
皆さん頑張っていますね。久しぶりに夜間部からも実技の様子をアップします。
夜間部ではグデアの模刻を行いました。みんな大切なポイントを理解しはじめて、以前よりもバランスがとれるようになってきました。構造や動きの理解をさらに高めて自分で納得できるまで、他の人や、まわりは気にせず、マイペースでやってみてね。
必ずレベルアップしますよ。(^0^)/ファイト!!
夜間部Tさんの模刻
基礎コースMくんデッサン
10月になって新メンバーも入って一段と盛り上がってきた!夜間部生たち。
講評会終了後に記念撮影しちゃいました!
2011 10/13 pm8:18
11月の5(土),6(日)にある、彫刻科 全国公開コンクール に向けて目標をもっていきましょう!
夜間部のみなさんは、本気で! 上位10位以内を目指そうーーね!
講評会終了後にある「小谷元彦」さんの講演会も楽しみですね!!
*間もなく、彫刻科タイムズ10月号もアップされます。お楽しみに!
こちらのクラスは手の塑造でした。塑造板上での空間の扱い方、作品性を考えての見せ方、骨格的な手の理解などが大切になりますね。
N.Nさんの塑造
任意のモチーフを入れることによって、空間に広がりが出ていますね。指先の作り込みには少し甘さがあるものの、粘土付けにも今までにない形の掴まえ方が見られました。
M.Yさんの塑造
オーソドックスな構成です。アングルの位置や高さにも配慮が見られます。こちらも指の作り込みには甘さがありますが、空間の見え方と形の捉え方に安定感が出てきています。
あまり描いた事のないモチーフでしたね。本番ではもしかしたらこんな感じで振ってくるかも知れませんよ。大切なのは動じず出来ることをしっかりやることです!!
H.Gさんのデッサン
シビアに見ていくとまだ合わせるところや、密度をあげるところが残っていますが、ランパンの扱いはドカンとしています。シビアに形を合わせることは大切ですが、手が萎縮してしまってはいけません。両立を目指して下さい。
T.Aくんのデッサン
この強さは目を引きますね。強くするあまりモチーフの印象を損なっていましたが、今回は違います。強さと繊細さを兼ね備えましょう!!
こちらのクラスはランパンと武装の静物デッサンでした。モチーフとしては大きくありませんが、その分、空間やモチーフの印象をしっかり捉えていきたいですね。とくにランパンはしっかり印象と描写を上げていきたいですね。
預かりが2枚です。
S.Tさんのデッサン
ランパンと武装の空間と光をしっかり掴まえていますね。描写にも説得力が増してきています。
最近の実技は安定感と攻め気が上がってきています。この調子で!
A.Sくんのデッサン
木炭に説得力が出てますね。武装とランパンそれぞれの周り込みがもう少し欲しいところですが、本人の課題に常に向かっていく姿勢が最近の実技の向上に繋がっています。
こちらはひみつクラスです。
「手を自由に彫刻しなさい」
「自由」がポイントの課題では実技がいくつかの方向に分かれます。ストレートに手を単体、複数、他要素をからめるなどなど、様々あります。大切なのはどの場合でも自分はここを見せたい、ここを見てもらいたい。アピール力が大切です。
H.Sさんの実技
まず、固まりから彫り起こすような仕事が目に入ってきましたね。カーヴィングを意識しているのか?他の実技と並べた時に気になりました。粘土付けの大らかさは印象が良いのですが、指先は大らかというよりも少し締まりがないようにも見えました。次回そのへんも押さえていきたいですね。
S.Aくんの実技
手を複数つかっての構成の面白さよりも、プロポーションをあわせる、形をしっかりつくる、
表現をするための下地が大切!そういったことを本人の実技から感じました。出来ることよりも出来ないことを強化する。
Y.Uくんの実技
自分の世界観を出す。こんな進め方もあります。フラットな面に指で引きずるシュールな構成、一定ラインを超えた密度を感じます。
並べた時に目立つ構成は近寄ったときに見る側に納得感を感じてもらえるか?『おっ やるね!』そんな言葉が思わず出たらいいのではないでしょうか?怖いところは手そのものが作れなかったときはリスクが高くなってしまいます。
今回は2011年 夏季講習出題モチーフ特集です。
今回はデッサンは人体やトルソを中心に彫刻的な視点を感じる作品をメインに、また塑造は鳥を重点的にセレクトしました。どうぞ参考にしてみてください。
サイト上部のメニューバー Gallery からご覧になれます。(PCのみ)
K.Sさんのジョルジョ模刻です。
夜間や空いている時間を使っての自主課題です。
ジョルジョは、首から頭部への動きが難しいのですが、をきちんと意識できています。
形を止めながらかつ固くならずに粘土を置いてくる仕事も付いてきていています。
こちらは今日の課題です。
ひみつクラスは手の構成課題。
手そのもののクオリティーと構成のいろはをどの様に組み合わせれば良いのか?
時間との戦いも大事ですね。
春巻クラスは武装する女神とランパンの組石膏課題。
珍しい石膏同士の組み合わせですね。光を意識して、台座から見えて来る石膏同士の関係性が描けると良いですね。
今日のひみつクラスは円盤デッサンでした!
4枚の預かりです。
同じ位置ですがタイプの違うデッサンで個々に言い切りがありました。
ですが、まだまだ通過点。目標は高く、志も高く行きましょう!
Y.Uくんのデッサン
上半身が狭く足が広がって見えますが、光の設定が安定してきました。
丁寧に追い込む部分とだいたんに大きな形態感を感じさせる部分があっても良いですね!
K.Mさんのデッサン
顔の印象がやや大人っぽくなってしまいましたが、形態感の強さは安定しています!
T.Aくんのデッサン
円盤でこの強さはありだと思います!目立ちます。
S.Aくんのデッサン
腰のハマりや立脚が弱いですが、顔の印象が良いです。まだまだ動きやコリッとした形に反応していきたいですね。
今日、こちらのクラスはブルータスの模刻でした。粘土付けや造り込みなど表現への意欲が出てきました。作っていく事と合わせていくことのバランスが大切です。
こちらはR.Kくんの塑造。額の位置にすこし違和感がありましたが、顔面の決めや粘土の表情など集中力を高めた仕事がみれました。
惜しい作品もでてきていると思うので気合いをキープで行きましょう。
今日は通常授業の終了後に、阿部先生の彫刻論がありました。
今年のもてぎ里山アートフェスタの話を中心に映像交えた解説や、作品を作る事だけでなく、場を作る事の重要性や、野外での作品展示とギャラリー等展示空間での意識の違いなど、リアリティーある言葉で語っていただきました。