手の素描

今日は手の素描を描きました。前回の塑造は手がモチーフでしたのでその反省を平面でリベンジしました。手を三つ以上描きなさいという課題でしたので、モノを描く以外にそれぞれの関係性が重要になります。一つの画面に力を入れて描く場所と抜く場所を設け、緩急をつけることで画面にリズムが生まれてきます。全部にピントを合わせるわけではありません。手のプロポーションをしっかりとる事を前提に画面の主従関係をはっきりさせましょう!!

T.Aくんの素描
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手のプローポーションはちょっと怪しいですが、そんな細かい事よりも画面が大きく見えるところがいいですね。難しいアングルから挑戦したところも好感が持てます!

K.Sさんの素描
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面白い構図で目を引きます。光と影をしっかりつけ、皮膚の色味も出てきました。形優先になりやすいですが、固有色をしっかり拾う仕事は大切です。

そしてT.Mくんの素描
熱気がガンガン伝わる素描なため鉛筆が光ってしまい、まだ画像がUPされていません。T.Mくんごめんなさい。近いうちに必ずUPします!とりあえず文章だけでもということで。内容の方は、エネルギッシュさの中に繊細さもプラスできました。力の出し入れをコントロールすることで個性が洗練されて見えます。安定感も増してきましたね。(やはり画像がないとピンときませんね)

続いて前回のコンクールの採点中課題を紹介します。
芸大二次試験の三時間素描を意識したモチーフです。アトリエの天井から布をたらし、イーゼルにもたれかかる様にアクションをつけました。モノを描写する以外に広い空間どう表現するか?が課題です。はじめて見るモチーフな為正解の前例がありません。イメージを自分で造り上げるしかなく意識が弱いと密度不足で終了してしまいます。そんな中で意図のはっきりした素描が出ました。

手につづきT.Aくんの素描
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壁がホワイトアウトしてます。はじめて見る処理です。シンプルな画面作りが三時間素描では効果大ですね。

N.Nさんの素描
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ピントがバッチリあっている箇所は少ないですが、それがかえって空間を無理なく自然に掴んでいる印象を受けます。こうした画面の作り方もあります。

こちらは、クロッキー教室での自主課題です。
空間や量感、構造、動きなど特化して感じていく部分はたくさんあります。
自然にかつ素早く形を捉える力を養っていきたいですね。

こちらはK.Sさんのクロッキー。
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ボリュームと空間を感じます。
みなさんもどんどんクロッキー預かり狙って下さい!!

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このページは、彫刻科教員が2010年11月 2日 17:01に書いた記事です。

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