にわとりとフォーン

本日は名古屋コーチンのメスをつくりました。二本のすねでしっかりと立つ姿、動きに対して連動する足の運び。塑造板をぐるりと一周まわしてカタチに違和感がないか?ふまえるポイントは多くあります。全体的にはまだ立ち姿や骨格の不安定さはありますが、イメージに近づくための積極的な姿勢は感じられました。

E.Tさんの塑造
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造り込みなどまだ弱いですが、動きに対しての反応が抜群でした。感覚を開放した仕事は見ていてとても面白みを感じます。上手さよりも良さが先に目に入ってきました。

S.Hくんの塑造
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仕事に充実感がありますね。積み重ねのやりとりにマンネリ感はなく新鮮な印象を受けます。フワリと形を捉える傾向がありましたが、今回は逆に少し形を絞り過ぎた印象を受けました。ですがそれは課題に対して積極的な仕事の結果だと思います。粘土を取る仕事と付ける仕事のバランスですね。

そしてこちらはデッサンです。
全体的にフォーンの動きと量感を意識できたデッサンが多く見受けられました。フォーンは個々の形それぞれに強さがありますが、腰部分から上体、両肩にかけてのねじれを上手く捉えることがポイントになります。

K.Tさんのデッサン
柔らかい木炭の調子を上手に使い、腰部分のねじれから首周りまでの空間を綺麗に表現することができています。
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S.Aくんのデッサン
やや強引さはあるものの、手前から形を引っ張っていこうとする意識によって。この位置から見た時のフォーンの迫力に迫ることが出来ました。
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こちらは時間外制作、友人像です。
S.Aくんのデッサン
コンテで丁寧にタッチを重ねながら、モデルさんに迫っています。顔面の骨格から頭部の張りへの繋がりや表情など、繊細に描き込めていますね。両肩のつながりなどもより観察していけると良いですね。
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この記事について

このページは、彫刻科教員が2010年10月21日 16:51に書いた記事です。

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