塑造は牛骨、ロープ、りんごorレモンの構成でした。前回の構成課題からの引き続きという事もあり、自分の力に合わせた構成が出来ていました。牛骨の存在が大きくなるため、塑造板に対しての3つのモチーフの位置関係と、牛骨の骨格的なバランスを合わせること、それぞれの質感表現をどこまで出来るかがポイントになります。
A.Mさん
全体の作り込みにはまだ弱さが見られますが、構成としてはそれぞれのモチーフに必然性を感じる事が出来、目を引くものとなっています。
S.Aくん
見る仕事と作る仕事が直結しており、モチーフそれぞれの質感を、個人の実感が伴ったものとして表現する事が出来ました。
こちらはデッサン ベルベデーレ、マルストルソ、うずくまるヴィーナスの中から一つ選んで倍版で描きました。全体的には大きな仕事を意識しているのですが、バランスがとれてるぞ!というデッサンは少数でした。その影響でしょうか?完成度はいまいちでした。普段倍判は扱わないので新鮮に取り組めますが、イベントで終わらないようにしたいところですね。そんな中で成長著しいデッサンを紹介します。
R.Nさんのデッサン
元来、描きっぷりの良さとそれによる画面の味わいが魅力のR.Nさんですが、骨格を含めたベーシックなチカラにやや不安要素がありました。今回はベースの仕事をしっかりした上での細部へのアプローチ、大きな仕事と細部の仕事のバランスが炭の色味の冴えにつながっていると思います。R.Nさんのイメージが素直に出ていますね。ナイスです!!
T.Mくんのデッサン
目に飛び込んでくるインパクトは強烈ですが、空間や自然な現象が拾いきれずいつも悔しい思いをしていたT.Mくん。ですが今回は違います。エネルギッシュさはそのままにモチーフからの繊細な現象を拾い始めました。こうなってくると画面が豊かにしゃべり出しますね。強くそして繊細に=最強です。
制作風景
円盤もかなり完成度が上がって来ました!!