今日はデッサンチームはアムール、塑造チームは友人像でした。そして各コースの講評が終わった後に氷室先生による彫刻論講義がありました。
デッサン、塑造とも10時間程度の中で頑張っていると思います。
S.Iくんのデッサンです。今回、初あずかりですね。春からジワジワと力を付けてきましたね。頭部の印象はもう一つ迫りたいですが、体の空間意識や触っていくような描写のつながりは良い魅力になっています。
R.Mくんのデッサンです。明暗を劇的につかまえながら、ポイントをしっかりとつかまえていっています。細かな形ひとつひとつはまだ似せていきたいですが、大きな印象や空間が良いですね。
K.Sさんのデッサンです。正面からアムールのゆったりとした動きを素直にとらえた作品です。最近、力が抜けてきて柔らかさが出てきましたね。
こちらは友人像
K.Tさんの塑造です。全身をつくった珍しい友人像です。関節の位置関係や、軸のゆらぎなど人体の柔らかさをうまく引き出しています。作品全体の中での粘土の表現に幅が出ると良いですね。
M.Sさんの塑造です。今回友人像ということもあって、完成のイメージを強く持って制作できたようです。帽子や目線など、どう見せていくかを考えられたことで、本来持っている組み立ての力がうまく出せましたね。
A.Sくんの塑造です。大きく流れをみながら大胆に量を動かせました。二学期にこれまで取り組んだ軸の動きやスピード感を持って量をやり取りする仕事を友人像でも生かせました。髪の毛の仕事も大きなイメージをもってやれるとよかったですね。
N.Sくんの塑造です。モデルさんの雰囲気をうまくとらえ感じをつかんでいます。
視線方向をうまく利用した作品ですね。
M.Mさんの塑造です。
タップリとした量感を流れの中にゆったりと表現しています。頭部の雰囲気も良く、腰から入れた大きさが生きています。こういう何気ない雰囲気が出せるのは力のついた証拠ですね。
講評後は氷室先生の彫刻論がありました。
予備校時代のデッサンから前回の二人展の作品まで流れでおいながら興味のある作家や影響を受けた作家について語っていただきました。
女性ならではの視点や感覚的なところを大事にしていることなど感じ取れるお話でした。
次回は阿部先生の彫刻論ですね。楽しみです。
追加でもう一点。
課題外でしぶとく描いた自画像も預かりました。
全体感を配慮しながらデリケートに仕事を積みかさねたデッサンですね。