孔雀鳩と裸婦立像

芸大Bクラスは孔雀鳩でした。たくさん観察をして形を多く見つけないと鳩は淡泊に出来上がってしまいます。言葉を多く発してくれるニワトリやアヒルとは違い自分からキャッチしなければなりません。サイズも小さいですので近寄って観察する必要があります。部分的にみれば良い作品もありましたが、鳩は形がシビアな印象がありますので何点か写真を撮るまでには至りませんでした。その中でトータルバランスが良かった2点紹介します。
N.Nさんの鳩

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顔、脚、しっぽ、密度のある作りが良いですね。ポージングも自然な流れになり粘土付けも遊びが入り柔らかい表情が出てきました。この感じならもっと形を追ってもかたくならずに、内容が深まると思います。

Y.Uくんの鳩

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嫌みのない上手さが光っています。鳩の形にあわせた粘土付けなど、気をつかっている内容がシビアですね。良い作品だと思います。

こちらはデッサンコース、裸婦立像でした。
A.Sくんの素描です。
人体の流れはまだスムーズさに欠けますが、個々の形の掘り起こしは非常にしっかりと説得力があり、鉛筆の発色の鮮やかとあいまって、強さのあるデッサンに仕上がりました。
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H.Gさんの素描です。
人体を非常にスッキリと捉えています。頭と足の位置関係や、描き込んでも浮かない表情など、全体感を大事に進めているデッサンですね。白の中、黒の中の形がもう一つ拾えると、より臨場感が出ましたね。
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K.Oさんのデッサンです。(現役生)
全体の光のつながりや、おおらかな空間性が非常にきれいなデッサンですね。立脚の緊張感なども柔らかい調子の中でつかんでいます。あとは肩の奥の頭部に重さを感じられると良かったですね。
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この記事について

このページは、彫刻科教員が2010年8月18日 15:00に書いた記事です。

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