1学期も大詰めになってきました。
首像を多く制作してきた結果が少しずつ見えてきました。
これまでにない粘土のやり取りや観察が増えてきて
良い作品が出てきました。
M.Yさんの自刻像
N.Sさんの自刻像
2009年6月アーカイブ
すいどーばた美術学院彫刻科では7/20より夏期講習会を行います。
夏季講習では初心者の方から、昨年芸大一時を通過した方まで美大芸大の彫刻科を目指す様々なレベルの方々に幅広く対応しています。
コース選択の目安になるよう、各コースについて簡単に解説をしてみましょう。
芸大デッサン特訓コース(短期)
東京芸大一次試験に照準を絞った、短期特訓コースです。前半は9時間、中盤からは試験と同じ6時間で実践的なモチーフを描いていきます。
夜間人体彫刻コース(短期)
裸婦をモデルに1/3人体、トルソ、胸像などレベルに合わせて選択し、制作します。普段の勉強ではなかなか取り組めない大型の塑造です。大きな量感や流れるようなムーブマンを実感を持って体験する事が出来ます。
夜間彫刻一般コース(短期)
中学生から社会人までを対象に、粘土を手で触れ形にしていく感覚を味わえます。受験に向けて粘土をはじめて触れる方にもおすすめです。
芸大コース(前後期)
東京芸大入試のためにあらゆる課題を網羅したコースです。塑造とデッサンをバランス良く学べます。デッサンは描写の多い胸像からトルソまで、塑造は模刻、動物、構成と充実のカリキュラムです。
デッサンコース(前後期)
東京芸大の出題に対応した課題に加えて、人体デッサンも学べるコースです。胸像からトルソ、組モチーフ、人体とデッサンを徹底的に学べます。夜間の塑造コースとあわせて受講する事で、充実の夏期講習にする事ができます。
夜間塑造強化コース(前後期)
東京芸大二次試験対策を中心とした塑造コースです。模刻、動物、手、自刻像など基礎から応用までしっかりと力がつけられるモチーフです。前期には外国人モデル、後期には大型動物と感覚を刺激するカリキュラムも組まれています。夏に塑造力を一気にアップさせましょう。
夜間デッサン強化コース(前後期)
裸婦立像や、静物、石膏など素描、デッサン力の強化を目指すコースです。東京芸大二次素描や私立美大の入試にも対応した内容のカリキュラムになっています。芸大コースとあわせて受講すればデッサン、素描、塑造のバランスよく学べます。
芸大コース、デッサンコースの後期には合同の9時間のコンクールがあります。実力を客観的に知る良い機会になるでしょう。
今日は、午後から全員でうさぎを自由に遊ばせてのクロッキー大会を開催しました!
高い台に乗せて作る時とは違って、走り回る、跳ぶ、横たわるなどの様々な動きが観察出来ました!
最後には、描いた素描やクロッキーを並べ、全員で見ました!
一瞬でうさぎの動きや形を捉え、手に繋げていく。クロッキー力は、全てに通じます。
とても充実した3時間でした。
寝かせた石膏+麻袋+水を入れたビニール袋+紫陽花。
石膏デッサンとは違い、より設置状況を意識しなければいけません。
M.Mさんのデッサン。
空気や光を感じながら、より個々の質感に迫れていて、自然な画面作りが出来ています!
さらにクオリティUPを目指して行きたいですね。
今日は午後から自由制作の講評会がありました。皆さん自作を前に制作動機や作品への思いなど語ってもらい、質疑応答をしていきました。今年は一週間という短い制作期間とは思えない、力のこもった作品が並びました。講評風景をちょっとだけ紹介しましょう。
作品について語るYさん。光が綺麗ですね。
Sさんの講評風景。このように皆で作品を囲んで学生主体の講評となりました。
Oくんの作品と講評。スケール感が凄かったですね。
Aさんの蛸の作品。ヌルリとした蛸らしさがよく出ていました。
ここに紹介した他にもたくさんの力作がそろいました。展示作品の全てをギャラリーページで近日公開予定です。お楽しみに!
今日はウサギの塑造です。
かわいいウサギが来ました。
骨格や動きを意識して再構成することが大事です。
K.Oさんの塑造。
感覚的に動物らしさをとらえた、良い作品です。
こちらは、Y.Uくんの塑造。
表面描写に走らず、微妙なやり取りをした秀作です。
夕方から作品の設置作業をしました。ギリギリまで作業をしたいところですが、作品をしっかり見せるためのセッティング作業は大事です。展示自体の雰囲気もそこで大きく変わってきます。隣にくる作品との兼ね合いもあるので作者同士が話をしながら微妙な調整をしました。大きな作品もあり手伝い合いながら運びます。展示期間中作品を通して多くのコミュニケーションがとれればいいですね。
今日も自由制作。どんどん進んでいます。
石膏チーム。直づけや石膏取り、ラテックスといろいろ。
こちら直づけのAさん。
こちらはバルーンプロジェクト進行中のOくん。
一日中磨き続けるストイックMくん。
紙でキリンを作るTさん。
台所の嫌われ者を作るSくん。
でかいオオカミ。
超たのしそう。
今日から一週間、自由制作がはじまりました。みなさんどんなのを作るのか楽しみです。よい展示になるようがんばって下さい。
まるで人体実験です。
適切な指導!
裸足で作業。気をつけて!
飾り付け わくわくしてきますね〜。
Sさんお姫様気分。
もう販売しているかのようです。
馬乗りだってできる!
今日は模刻のカリキュラムでした。
Y君の奴隷です。頭部の傾きなどにズレがありましたが、全体感は落ち着いて見れました。粘土にメリハリが欲しいです。
Tさんの奴隷です。少し小振りでしたが粘土付けに魅力がありました。顔面側の印象などもう一つ頑張って欲しかった!
Sくんのアバタです。台上の設定が微妙でしたが、だいぶ自然に形が追えてきました。顔面以外の仕事や表情などつっこんでいって欲しかったです。
まだまだ頑張っていきましょう!
本日午後、中瀬主任の彫刻論が行われました。
話を聞きながら、過去の作品写真やDVDを観たりしました。
彫刻とは何たるか…?
中瀬主任の生き方や考え方が凝縮されていた、とても勉強になる彫刻論でした!
今日は奴隷の模刻と組み石膏デッサンでした。
久しぶりの模刻と組み石膏でしたがそこそこに頑張っております。
そろそろ自由制作が近づいてきました。
準備の方は順調でしょうか。
モチーフがある課題と違いイメージをふくらませる想定課題ははじめのプランが大切です。いきあたりばったりにならないようドローイングやエスキースを重ねて完成イメージを固めていきます。そしてしっかり制作をすることで伝えたいイメージを具体的にします。密度不足で企画倒れにならないようにしましょう!