奴隷、角材、鉄アングルの三つで構成された組モチーフです。普段よりもモチーフの位置が高いことや天板を外したために空間が抜ける感じが新鮮な課題です。物の置かれている状態を表すために構図、パース、個々のサイズ、質感の違い、光の方向など色々と注意する所があります。普段の石膏像単体よりも輪をかけてシビアに取り組まないと臨場感のある画面にはならないでしょう。
Kさんのデッサンです。モチーフ全体を入れるため、あえて倍判で描きました。大きな画面を責任をもって描き上げたところがいいですね。
Iさんのデッサンです。目の前に見えた現象をどんどん追いながら描いた密度のあるデッサンです。なりふり構わずがいいですね。
Iさんのデッサンです。モチーフを正確に追うところでてくるリアリティーや炭の調子をコントロールできるところがよかったですね。信憑性があるデッサンです。