11月10、11日に2007年全国公開実技コンクールが湘南美術学院と合同で行われました。
2日に渡る公開コンクールの模様をダイジェスト版で御覧下さい。
本館ピロティーに並べられた両校の参考作品
11月10日土曜日
あいにくの雨模様でしたが、全国から144名もの学生が集まりました。
公開コンクールは9:00〜16:00まで、休憩1時間を挟んでの6時間で制作をしてもらいました。
今回のモチーフは「ジョルジョ」
一昨年の芸大の試験でも出題された受験生にはお馴染みの石膏像です。
学生達は5つの会場に分かれ実技を行いました。
本ー2会場の様子
本ーB会場の様子
5号館会場の様子
6時間という時はあっという間に過ぎ、学生達の作品は採点会場に集められました。
それから、すいどーばたと湘南の10名の講師による採点が3時間かけ、厳正かつ慎重に行われました。採点の模様は先日アップしてありますのでそちらを御覧下さい。
11月11日日曜日
昨夜採点を終え、順位が確定されたデッサンの並ぶ会場に早朝から学生達が詰めかけます。
そして9:00から全体講評が始まりました。
総評をするすいどーばたの中瀬氏
湘南美術学院のスタッフ紹介
総評の後、表彰式が行われました。
両手を上げて喜びを表現する2位のN君
N君の作品
賞状と賞品を受け取る1位のK君
K君の作品
和やかな雰囲気での表彰式を終え、上位作品22枚の講評が始まりました。
1作品に対して良いシールを付けた講師、悪いシールを付けた講師の2名が全体の前で講評していきます。
体を使い熱く語る湘南の斉藤氏
真剣な眼差しで話す湘南の佐藤氏
約1時間をかけての全体講評を終え、5つの教室に分かれて個別講評が行われました。
個別講評では各教室ごとにすいどーばたと湘南の講師が互いに組み、講評を行いました。(講師数の都合上1つの教室だけはすいどーばたの講師のみで行いました)
普段あまり指摘されないことを言われたり、意識していなかった見方を教わったりとそれぞれに実りある体験になったことでしょう。
12:00?お昼休憩?13:00
午後からは今回の特別イベント「彫刻家 深井隆氏 特別講演会」が催されました。
深井氏はご存知の通り、日本を代表する彫刻家であると同時に東京藝術大学彫刻科の教授として広く知られている方です。
今回の講演では自身の浪人時代のエピソードを交えながら、現在に至るまでの作家としての思いや彫刻観をお話しして頂きました。スライドによる作品の変遷も大変に見ごたえのある内容でした。
講演会の後半では学生からの質問に一つずつ丁寧にお答え頂くなど非常に充実した時間でした。
おそらく多くの学生にとっては初めての大きな講演会だったと思います。受験としてではなく、これからの作家としての彫刻を意識できた場となったことでしょう。
以上で全日程終了です。
いかがでしたでしょうか、東京藝術大学の試験までは残り約4ヶ月です。まだ十分に時間はあります。公開コンクールで成績の良かった人も悪かった人も、今回得た経験を活かし力をつけていってもらいたいです。