<つづき、、、>おろそかになりやすいのが髪の毛部分。簡単なようで実は難しく、頭部の骨格をしっかり意識して、粗彫りの表情を描き出すことが重要です。特に後頭部側の位置から描く場合、頭部の輪郭が丸くなりやすく、綿あめがもやもや丸まっているようになりがちです。要注意!
難しいのが首の表現です。後ほど動きを説明しますが、三次元的なねじれを表現し、なおかつ、強さを出さなければなりません。これは、か、な、り、難題です。
胸部はまず肩の傾きを意識しましょう。左肩のほうが上がっています。コスチュームの下に鎧を着ているのではないかと思わせるほどのボリュームのある肩です。
それに対して右側の肩は、緩やかな丸みのため、キャベツのようになりがちです。肩の上の面を意識し、鎖骨の流れを想像して描きましょう。ちょうど鎖骨のあたりにコスチュームのひだが有ります。肩にあるブローチの傾きを描くことで肩の空間を表現することができます。
胸を描くには、腕がどういうふうに付いているか想像する必要があります。実際はない肘の位置を考えてみましょう。これは私の想像ですが、腕は背中で組んでいて胸をぐっと前に突き出しているように感じます。
腕を想定して、脇の位置を探してみましょう。向かって右の脇の位置はコスチュームから読み取ることができます。向かって左の脇はブローチから垂れたトーガの下にあります。胸と腕の描くリズムを変えて表現しましょう。
次回に続く、、、、