よくモチーフとして扱われる石膏像の解説やデッサンの描きどころなどを連載形式で取り上げていきたいと思います。
第一回はミケランジェロ制作のブルータス。
受験課題としてたびたび取り上げられる、ちょーメジャーな石膏。俗に四大石膏像なんていいますがその中の一つです。
天才、ミケランジェロ制作といわれていますが、実はミケランジェロが彫ったのは頭部だけで、胸部のコスチュームはお弟子さんが彫ったといわれています。
描く位置で多少のアドバンテージがあるため、試験で顔をやや正面に向けて出題されることもありました。どの位置から描いても絵になるとは思うのですが、、、
粗彫りの頭部、しっかりと彫り込まれた量感たっぷりの胸部、骨格を感じさせるリアルな顔面の表情を描き分けることが求められます。
顔のある像はどれでもそうなのですが、まず顔が正確にしかも印象が似ることが大切です。
頭部が画面に占める面積は大きくないのですが要素としては重要で密度も高く、体を三時間かけて描くとすれば頭も三時間かけるぐらいのウエイトはあります。
次回に続く、、、