[RE:2007] ー根源のイメージから立体へー
出展作家 五十音順
竹花哲 立花光朗 中瀬康志 長田堅二郎
西嶋雄志 松岡圭介 元木孝美 吉田朗
2007年11月9日(金)〜15日(木)
GALLERIA PUNT(東京都豊島区西池袋3-31-2)にて
10:00-18:00(最終日は17:00まで)
↓画像をクリックすると拡大します。
RE: とは
「タチカエリタタズム」をテーマに原点への回帰、オマージュという各作家の制作への根源性を、あえて問いかけるという試みとして開始されました。
二回目になる今年は、各作家が立体へ立ち向かうための根源となるドローイングをあらかじめ提示し、双方の関係性を読みこれらのドローイングから、どのように作品が昇華したかご覧いただければと思います。
2007年10月アーカイブ
ヘルメスと網ですね。
久しぶりのHさん。普段に比べ自然な仕上がりになりました。
週末のコンクールもがんばってください。
今日からの大型モチーフです。
何に興味をもって構図を切り取るか、その先で空間性にどのようにアプローチしていくのか総合的な力が必要なモチーフです。一見乗っていけるモチーフですが、光線状況、パースなど丁寧に観察していかないと、なかなか自分の思う画面が出来てこない、奥深いモチーフです。
良い作品にして下さいね。
倍判のデッサンのクオリティーの高いのが出ました。
2枚ともかなり良いでしょう!
久々Nさんのデッサン。
こちらはSさん。最近調子が良いですね。デッサン、塑造とも、力強いです。
今日は天気も良くデッサン日和。
ピロティーにて自然光のもと、大きな紙に思い切ってデッサンしました。
この時期、細かいことより大きな構造をとらえる訓練をしたくて、組んだ課題です。
首の動き、構造
動きを読み取るためにまず、正中線を探しましょう。人間の体は左右対称にできています。正中線を想定し、左右の位置関係を比べて観察してみましょう。
特に複雑なのが首の動きと構造です。頭部と胸部の軸の動きに合わせてねじれながら付いています。図に示したように軸が直線で単純にねじれているのではなく、軸自体がねじれながらずれて付いています。この為より複雑な動きとなります。
ブルータスだけでなく、ほかの像もこのような動きになっているものがあるので、覚えておきましょう。
一浪のSさんがミロのヴィーナス模刻にチャレンジしています。
大型の模刻はただただ写すように造ってもうまく行きません。
しっかりと構造を理解し、再構成する力が求められます。
ある程度力をつけてきたSさんには、これを機に一皮むけてもらいたいです。
遊工房ARTSPACEにて中瀬康志展が始まりました。
10/18〜11/4まで
12:00〜19:00 月火休廊
〒167-0041杉並区善福寺3-2-10
YOUKOBO ARTSPACE
興味がある人は見に行きましょう。
<つづき、、、>おろそかになりやすいのが髪の毛部分。簡単なようで実は難しく、頭部の骨格をしっかり意識して、粗彫りの表情を描き出すことが重要です。特に後頭部側の位置から描く場合、頭部の輪郭が丸くなりやすく、綿あめがもやもや丸まっているようになりがちです。要注意!
難しいのが首の表現です。後ほど動きを説明しますが、三次元的なねじれを表現し、なおかつ、強さを出さなければなりません。これは、か、な、り、難題です。
胸部はまず肩の傾きを意識しましょう。左肩のほうが上がっています。コスチュームの下に鎧を着ているのではないかと思わせるほどのボリュームのある肩です。
それに対して右側の肩は、緩やかな丸みのため、キャベツのようになりがちです。肩の上の面を意識し、鎖骨の流れを想像して描きましょう。ちょうど鎖骨のあたりにコスチュームのひだが有ります。肩にあるブローチの傾きを描くことで肩の空間を表現することができます。
胸を描くには、腕がどういうふうに付いているか想像する必要があります。実際はない肘の位置を考えてみましょう。これは私の想像ですが、腕は背中で組んでいて胸をぐっと前に突き出しているように感じます。
腕を想定して、脇の位置を探してみましょう。向かって右の脇の位置はコスチュームから読み取ることができます。向かって左の脇はブローチから垂れたトーガの下にあります。胸と腕の描くリズムを変えて表現しましょう。
次回に続く、、、、
珍しい横構図のジョルジョです。
見上げ感を強く出して、臨場感を良く掴んでいます。失敗を恐れずにチャレンジしたデッサンです。
よくモチーフとして扱われる石膏像の解説やデッサンの描きどころなどを連載形式で取り上げていきたいと思います。
第一回はミケランジェロ制作のブルータス。
受験課題としてたびたび取り上げられる、ちょーメジャーな石膏。俗に四大石膏像なんていいますがその中の一つです。
天才、ミケランジェロ制作といわれていますが、実はミケランジェロが彫ったのは頭部だけで、胸部のコスチュームはお弟子さんが彫ったといわれています。
描く位置で多少のアドバンテージがあるため、試験で顔をやや正面に向けて出題されることもありました。どの位置から描いても絵になるとは思うのですが、、、
粗彫りの頭部、しっかりと彫り込まれた量感たっぷりの胸部、骨格を感じさせるリアルな顔面の表情を描き分けることが求められます。
顔のある像はどれでもそうなのですが、まず顔が正確にしかも印象が似ることが大切です。
頭部が画面に占める面積は大きくないのですが要素としては重要で密度も高く、体を三時間かけて描くとすれば頭も三時間かけるぐらいのウエイトはあります。
次回に続く、、、
本日はジョルジョのデッサン。
S君の初預かりデッサンです。
ジョルジョの表情に食いついていっていますね。丁寧にハーフトーンで描写していっています。両腕にかけての空間などが今後の課題でしょうか。
黒猫クラス担任の立花光朗の個展が現在開催されております。
TACHIBANA MITSUAKI EXHIBITION
〜Forest of Wings〜
立花光朗展 〜翼の森〜
2007/10/9〜10/26まで
9:00〜20:00 土日祝日休館
天王洲セントラルタワー・アートホール1F
品川区東品川2-2-24
皆さん是非見に行きましょう!!!!!!
円盤投げ背面、tくんの作品です。
まだ荒さや未消化の炭はありますが、木炭の強さと説得力を感じます。単純な描写系とは違ったタイプなので、今後がたのしみですね。
今日は黒猫クラスが奴隷の模刻
白ヘビクラスが円盤投げ背面のデッサン
個人レベルでは、それぞれ結果を出してきているのですが、全体的に上位レベルが
上がってこないのがもう一つですね。
そろそろクラス単位でのパワーが出てくることを期待します。
最後は個人で受験しますが、予備校の良いところはクラス内で切磋琢磨しレベルを
上げていけること。そしてクラス同士でのカラーの違いがまた刺激になってきます。
クラスの雰囲気は重要ということになりますので、高いレベルで意識し合えると良いですね。