夜間・鳥レクチャー!

投稿前後しますが、先週の夜間部では様々な鳥を塑造する前に、講師嶋田による「鳥レクチャー」が行われました!
鳩やアヒルや鶏など、そこまで珍しい鳥ではないのですが、粘土に置き換えて塑造するとなると、人体とは違う骨格の理解や、2本脚での自立の仕方、生命感の表現などかなり難しいんです。。。
そんな鳥の課題を楽しんで突破してもらうため、鳥の構造的な解説や、「立つ・自立する」という感覚的な部分まで、嶋田先生が丁寧にレクチャーをしてくれました。
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頭部だけでもシルエットや目のつき方まで、こんな違いがあるんですね〜
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Y.Uさんが代表で前に立ち、参考作品の鳥塑造と同じポーズを取りながら、みんなと「鳥の立ち方」の感覚を共有しました!
動きや立ち方が分からなくなったら、実際にモチーフになりきってみる。
体を動かして物事を考えるのは彫刻科の基本ですね!生き物は楽しんで作りましょう!
体が大きくて見やすかったです!Y.Uさんモデルありがとう〜!


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レクチャー後は嶋田先生による出だしのデモンストレーション。大きな量を扱いながら、確実に印象を掴んでいってますね〜。


夜間部としては最後のレクチャーでした!今までのレクチャーを糧にして、これからの実技にも活かしていってください!

2026・入試直前コースのお知らせ

彫刻科教員室よりお知らせ。

入試直前コースの申し込みを受け付けています。

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講座は一番早くて1月9日から始まります。
大体の方は大学入学共通テスト明けから本格的に実技対策をしていく感じでしょうか。
各高校の自由登校に合わせ、一週間単位で開始時期を選べます。

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入試直前講座の詳細や申し込みはこちらです。↓↓↓↓↓↓
https://suidobata.ac.jp/traningsession/nyuuchoku-choukoku

芸大、私大、その他公立大学の入試に合わせて対応しています。
奮ってお申し込みください!

アルミホイジェロとグデア

まずは、ぷてぷてのデッサン秀作を紹介します!
ミケランジェロにアルミを巻いた通称"アルミホイジェロ"!!
顔が隠れている分、ミケランジェロの動きが捉えづらい、頭部の傾きを出しづらいなど難しい点がある一方で、アルミホイルの繊細なディティールや、石膏との固有色の差を追っていけば自然と充実したかっこいい絵になるモチーフだと思います。
空間としての自然さにうまく反応できると良いですね〜

5点紹介します!
D.Tさん
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繊細な描写によって、空間の抜けが気持ちよく見えます!特に頭部と奥の肩の響き合い良いですね〜

R.Tさん
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見上げの印象がかっこいい一枚です!もう少しだけ手前にピリッと感は欲しいのですが、魅せ場が豊富で良い感じです!

Y.Iさん
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アルミホイルの張り付いた表情いいですね〜!アルミホイルをしっかり描写すると頭部の面性が説明しやすくなりますね!

R.Hさん
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ぱっと見でカッコいい!!固有色の差が魅力的です!!良いデッサンです!

N.Nさん
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安定した実力を感じます!リラックスしてゆったりと画面に向かってる感じがしますね!貫禄出てきました!

続いてアゲどんよりグデアの模刻を1点紹介します!
R.Wさん
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結局、雰囲気を似せられるって大事ですよね〜!瑞々しい良い観察です!

夜間部鳥塑造!

夜間部でも鳥塑造を行いました。
2足で自立しているというのは人間と一緒です。
重心はなんとしても意識できるようになりたいですね、まだまだ足元に不安が残る作品が多かったので
注意していきましょう!

今回は4点ご紹介します!

H.Oさん
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抑えるべきポイントをしっかり抑えられています。good!

C.Mさん
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派手さの中に冷静な仕事が入っています!

S.Kさん
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かなり動きをつけていますが、一定レベルまで違和感をなくすことができていると思います。

少し延長のM.Mさん
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鳩らしさがしっかり出ましたね!!なかなか良い印象です。

ダーシマデモスト
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2時間ないくらいでこの印象は、さすがダーシマです。とにかく色々盗んじゃいましょう!

秋の延長・自主トレ!

寒さが一段と増してきた今日この頃ですが、自主トレには気合が入り、課題延長戦は沸々と燃え上がっています!

自刻像自主練!
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頭部、体、首のねじれの構成がよく、頭部の軸の傾斜もよいでしょう。
フレッシュな肌感は粘土の鮮度を大事にしている証拠です。
色々と研究が身を結んできています!

H.Iさん
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今回は頭部、足、尾羽に時間をさいて、完成度をグッと高められました。
自己ベスト更新!粘り強くいこう!

R.Tさん
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独特な炭の質感で、逆光の空間とアリアスの情緒を表現しています。
張りと凹みのカタチに迫ったことで彫刻のリアリティーが増しました。

ぷてぷてとりとり

コーチン、アヒル、鳩の3種の鳥さんたちをお呼びして塑造をしました。
歩く鳥、浮かぶ鳥、飛ぶ鳥、一緒に観察することでそれぞれの特徴がわかりやすかったと思います。
彫刻を学んでいく上で大切な形や面、構造、さまざまな要素がぎゅっと詰まったモチーフですね。

5点紹介します!

N.Nさん
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途中はやや観念的な仕事が目立ちましたが、丁寧に観察し、自然な佇まいがつかめましたね!

D.Tさん
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瑞々しい粘土づけで、しっかりと言い切ることができました。
全体がもっと連動していくよう、細やかな気遣いができると尚良し!

R.Tさん
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とても自然に、鳩らしさを捉えられています!
粘土の表情はもっと遊んでも良いですよ〜

N.Yさん
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粗密の差を意識しながら、見せ場をコントロールできていますね
中間の形はまだシンプルなところがあるので、見える形を増やしていきましょう!

T.Tさん
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力強い塑造で、遠目でも目立っていました〜
やや締めすぎているように見える形もあるので、力強さとおおらかさが両立できると良さそうですね

デザ彫刻合同デッサン

先週、デザイン科彫刻科合同でデッサン課題を行いました!
毎年6月に行っている恒例行事ですが、今年は2学期に変更しました。
彫刻的な視点や基礎が固まった上で、スパイスとして取り入れられる部分を吸収して欲しいという狙いがあります!
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彫刻科の初日は、今年もデザイン科の吉田有作先生にレクチャーとデモンストレーションをしていただきました〜

有作先生のデモストを紹介します!約1.5時間の制作です!
開始から20分〜30分時点
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45分時点
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1時間時点
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1時間半時点
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最初の構図どりやプロポーションをかなりシビアに合わせ、明暗で印象を似せていく。参考になります!この描き出しができたら一次試験も余裕で通っちゃいそうです

レクチャーを踏まえて、みんなには4日間の中で2枚描いてもらいました。
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こちらは全体講評の様子です!科関係なくごちゃ混ぜに並んだ中から、ピカッと目立つデッサンをピックアップ!大勢の中で目立つデッサンってなんだろう?考えましょう!
いつもと違うアトリエでいつもと違うメンバーで、良い緊張感の中で制作できました。自分を見つめ直すきっかけになったと思います!

学生の作品から秀作を紹介します
まずはあつあげどんから
A.Kさん
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顔の印象がとても良いです!顔が似てるだけで雰囲気良く見えます!体にはまだ形の狂いを抱えていますが全体の中でもとても目立っていました〜
K.Kさん
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彫刻科的にはついつい色味のところに目がいってしまいますが、デザイン科の先生に姿勢の部分を褒められていましたね!モチーフ自体の姿勢も作者の姿勢もキリッといています!
T.Kさん
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少し誇張しすぎな感じも若干しますが見上げの印象がダイナミックに表現されています!良い色味〜
A.Oさん
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すごく自然さのあるデッサンです。全体を満遍なく観察して1枚の絵としての雰囲気を作っています!

そしてぷてぷてクラスです!

こちらもデザイン科との合同デッサンで良い刺激を受けました〜
その刺激の結果をどうぞ〜〜

K.Kさん
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明快な炭使い!目を引きますね〜モチーフのジョルジョにピッタリです!!

R.Tさん
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顔面カッコいい〜手前の肩も見上げの感じが魅力的!!

N.Nさん
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石膏の触り心地がわかるデッサンですね〜良い感触です
そしてもう一枚!
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連続webアップ!この位置は、決して映える場所では無いのですが、流石ですね〜豊富な炭の発色!魅力たっぷりの画面です〜

合同課題の期間中には2人のデッサン名人による対談イベントも行われました。
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2024年から始まった「すいどーばた名人コンクール」(7月開催)
デザイン・彫刻・日本画・工芸の4科から参加した学生&講師の中から最も優れたデッサン、名人を決めるコンクールです。
その初代名人であるデザイン科講師 堀口先生と、二代目名人の彫刻科 小野先生のスペシャル対談でした。デッサンについて語り合える相手がいる、そんな環境こそがどばたに通っている学生にとっては何よりの強みです。今回はデッサンのエキスパートである両雄の浪人時代やデッサン論を聞ける貴重な会となりました。浪人生たるもの、二人のように小一時間平気で語りあえるぐらいデッサンと向き合いましょう!

空間素描

あつあげどんからも空間素描の秀作を紹介します〜
3点です!!
M.Nさん
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地下のじっとりした空気感を感じさせるデッサンです!ポツンと置かれた風船から哀愁が漂っていますね〜

I.Tさん
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すずらんテープの線の選び方が秀逸です!風の強さや方向まで感じられます!
ただ、紙がヨレヨレすぎる!何事にも丁寧さをお願いします!!

K.Sさん
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ずーっと見てられる絵ですね!空は一切描かれていないですが、この向こう側の天気まで想像できます!

空間素描

数年前までは藝大の2次試験にも素描がありました。
試験では1次試験の素描のみとなり、そこでは主に石膏をモチーフとした出題がされています。

しかし、募集要項には「石膏デッサン」とは書かれていません。「素描」の試験です。
いざ会場に行ってみるとモチーフが石膏ではないという可能性もあります。
そうでなくても、石膏デッサンは素描の中の1つのジャンルでしかありません。
目に映る景色をどのように画面に表現するか、そこを忘れてしまってはどんなモチーフでも描くことはできません。
石膏デッサンの書き方をマスターしたいわけではないのです。見る力、表現する力をつけていきたいですよね。

今回は「3つのモチーフの中から1種類選び、それを学院内の任意の空間に設置または構成した状況を素描しなさい。」という課題でした。
配布されたモチーフは風船、スズランテープ、コピー用紙です。

ぷてぷてから4点紹介します。

R.Tさん
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リアリティのある描写で、味わい深い良い素描になりました。
ドアの寂しげな佇まい、じわっと広がる影、画面の隅々まで丁寧に仕事がされていて
ずーっと見ていられるような1枚でした。

M.Nさん
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とにかく狙いが明快で良いです。
じっとりとした空気感と、差し込んだ光に照らされるコピー用紙の対比が効いています。
深みのある良い色味でした。

H.Yさん
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普段よりも柔らかく捉えられていてますね。
ピントが合うところと合わないところ、手触りや現象などがおおらかに描写されていて、優しい空気が漂う良い素描になりました。

T.Tさん
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スッキリと空間の抜ける良い構図と丁寧な描写が魅力的でした。
なんだか夢の中のような、ほんのり暖かい風が吹いている感じが良い。
狙いがしっかりと持てたので、密度もバッチリです。

構成塑造〜ぷてぷて

構成レクチャーを行いました!
芯棒の注意点や、構成の狙いの絞り方など基本的な内容です。


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基本中の基本ですが、1学期ではなく2学期に行った理由の1つは、みんなの発想を狭めたくないからです。
習ったことだけをやるのではなく、自由な発想で取り組んでほしい、その上でより良くしていくために知識を使ってほしいと思います。

それからもう1つは、まずは自分で考えて試行錯誤をしてほしいからです。
人から聞くのも大切なことではありますが、自分でひとつひとつ考えることで判断力や問題に向き合う力が培われていきます。

レクチャーを経て、約15時間たっぷりと時間をかけて構成塑造を行いました。
ぷてぷてから3点紹介します!

T.Tさん
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普段以上に迫力のあるボリュームで目を引きました!
布の表情の柔らかさや、カブの瑞々しい質感をもう一歩表現できるとさらによかったですね。

Y.Iさん
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カブの形にぽっかりとあいた空洞が面白いですね。
この影の色と響き合うようなピリッとした影が骨の方にもあるとよかった。

N.Nさん
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並んだ時に粘土の色味が締まっていて目立ちました。
総合的にとても良いです。布の表情はまだまだ遊べる余地あり!

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